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CBX400Fは1980年代に登場して以来、常に注目を集め続けてきたバイクの一つです。しかし、「なぜ今も高い人気を誇っているのか？」「なぜこんなに価格が高騰しているのか？」と疑問を抱く方も多いでしょう。本記事では50代以上のバイクリターン組の目線から、CBX400Fが発売から現在に至るまで愛され続ける理由と、その魅力を徹底解説していきます。
1: CBX400Fの概要とその人気の背景
1-1: CBX400Fとはどんなバイクなのか？
CBX400Fはホンダが1981年頃に発売した、400ccクラスのネイキッドタイプのバイクです。4気筒エンジンを搭載し、当時としては非常に先進的なスタイリングと性能を両立していました。ホンダのCBシリーズといえば、世界的にも評価の高い名車が多く、CBX400Fもその系譜の中で特に際立った存在感を放っています。デビュー当初は若者を中心に爆発的な人気を誇り、その後も根強いファン層に支えられながら「名車」として地位を築きました。
一方で、発売から数十年が経過してもなお高額な中古価格で取り引きされているのはなぜなのでしょうか。その理由には、当時のスポーティなイメージと高回転域で響くエキゾーストサウンド、そして他車にはないデザイン的魅力が挙げられます。さらに、近年では漫画やドラマなどのメディア露出も相まって再評価が加速。今まさに「もう一度バイクに乗ってみたい」と考える50代以上にとって、当時の思い出を呼び起こしてくれる存在としても注目を集めているのです。
1-2: 発売当時の背景とCBX400Fの登場
1980年代前半は、バイクブームの真っ只中。若者を中心に中型バイクが隆盛を極め、各メーカーが競って新モデルを投入していました。ホンダも複数のエンジン形式やデザインを試行錯誤し、4気筒空冷エンジンを搭載したCBX400Fを世に送り出したのです。先代モデルからの進化やイノベーションが際立ち、高回転での伸びやかさと軽快なハンドリングが大きな話題を呼びました。
その背景としては、当時の若者文化が大きく影響しています。バイク＝自由の象徴という認識が強く、友人同士でツーリングを楽しんだり、街中を走り回ったりといったスタイルが一般的でした。そんな時代の潮流に、シャープなデザインと重厚感あるサウンドを備えたCBX400Fはピタリとマッチ。多くのライダーの「理想のバイク」として受け入れられ、時代を象徴する1台へと成長していったのです。
1-3: CBX400Fが人気を博した主な理由
CBX400Fが瞬く間に人気を博した理由は主に3つあります。まず一つ目が、4気筒エンジン特有のスムーズかつパワフルな加速感と、当時の400ccクラスでは突出した高回転域の伸びです。特にアクセルをひねったときのエキゾーストノートが「音も走りも洗練されている」と評判になりました。
二つ目は、当時としては先進的だったデザインです。タンクやサイドカバー、シートカウルといった車体フォルムのバランスが良く、直線と曲線が融合した独特の外観が支持を集めました。三つ目としては、若者文化やメディアによる影響が挙げられます。テレビや雑誌などでも頻繁に取り上げられ、ストリートを颯爽と走る映像が多くのライダーの心を掴んだのです。こうした要因が重なり合い、CBX400Fは発売から数十年が経過した今でも「一度は乗ってみたい」と思われるほどのステータスを確立しました。
2: CBX400Fの仕様と性能
2-1: CBX400Fのエンジンと4気筒空冷の魅力
CBX400Fの大きな特徴は、何と言っても4気筒空冷エンジンです。空冷エンジンの魅力は、構造がシンプルで独特の冷却フィンが外観的なアクセントになり、さらにエンジン自体の整備性が高い点にあります。空冷エンジンは、走行風を直接エンジンに当てて冷却するため、シンプルさと軽量化を実現しつつ、力強い排気音を生み出すのもメリットです。
また、4気筒エンジンならではの高回転域での伸びやかさは、中型クラスとは思えないほど爽快感をもたらします。アイドリング時は「プルルル…」と上品な振動を感じさせながら、高回転域では「フォーン」という甲高いサウンドへと変化。こうした音の変化はライダーを飽きさせず、「乗っていて楽しいバイク」としての評価を確かなものにしているのです。参考：バイクブロス
2-2: 当時のホンダが採用した最新技術
CBX400Fの登場時、ホンダはレースシーンで培った技術を市販車へ積極的にフィードバックしていました。その成果の一つが、DOHC（ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト）方式のヘッドや、軽量化を追求したエンジン構造です。これによりエンジンレスポンスや高速域での安定性が格段に向上。当時のライバル車と比較しても、CBX400Fのエンジン性能は頭一つ抜きん出ていたと言われています。
また、フロントフォークのセッティングやサスペンション構造も最新技術が採用され、高速走行だけでなく街乗りでも快適性を保持できるバランスが魅力でした。特にホンダ車は信頼性が高いことで知られており、「壊れにくく、コストパフォーマンスに優れている」という点でも人気を集めました。こうした技術面の強みが、現在でも「長く乗り続けられるバイク」としての評価を不動のものにしています。
2-3: どのレベルの免許が必要か
日本国内でCBX400Fに乗るためには、排気量400ccのバイクを運転可能な「普通自動二輪車免許（中型限定以上）」が必要です。かつては「中型免許」と呼ばれていましたが、免許制度の変更により名称や扱いが一部変わりました。普通自動二輪車免許は教習所に通えば比較的スムーズに取得できますが、年齢や運転経験によっても教習時間が変動するので確認が必要です。
50代以上で再びバイクに乗りたいという方の場合、昔の「中型二輪免許」をすでに持っているかどうかをチェックすることが重要です。もし持っていない場合は、教習所での実技・学科を受講し、卒業検定に合格してから免許センターで手続きをする流れになります。身体的な体力面に不安がある方は、事前に健康診断を受けたり、無理のないスケジュールで教習を進めるなど、万全の体制で免許取得を目指しましょう。
3: CBX400Fのデザインとカラーリング
3-1: CBX400Fの特徴的な車体デザイン
CBX400Fのデザインを語るうえで外せないのが、車体全体に走るシャープで美しいラインです。タンクからシートカウルにかけての流れるようなフォルムは、ネイキッドバイクでありながらどこかスポーティな雰囲気を漂わせます。また、空冷エンジンの冷却フィンが存在感を発揮し、エンジン回りのメカニカルな美しさを強調している点も魅力です。
さらに、ヘッドライトやウインカーの位置、メーター周りの配置など、細部まで計算され尽くした配置が独特の世界観を演出しています。こうしたルックスの良さが購入の大きな動機となり、現在でも大切に乗り続けるオーナーが多いのです。周囲からの注目を集めるデザインでありながら、飽きにくいシンプルさを兼ね備えていることが、長い年月を経ても愛される理由と言えるでしょう。
3-2: 伝説的なカラーバリエーション
CBX400Fを象徴するカラーリングとしては、赤と白を基調としたツートンカラーが有名です。いわゆる「赤白CBX」と呼ばれるこのカラーリングは、1980年代のバイクブームを象徴する一つのアイコンとなりました。赤と白のコントラストは遠目からでも強い印象を与え、当時の若者たちの熱狂をさらに高めたと言われています。
他にも、黒を基調としたシックなバージョンや、青や銀色などを取り入れた個性的なカスタムペイントなど、多彩なバリエーションが存在します。中古市場ではこれらのオリジナルカラーの車両が特に高値で取引され、レアカラーになるほど希少価値が高まるのも特徴です。近年は純正色を再現したペイントを施すショップも増え、オリジナルの雰囲気を楽しみたいオーナーのニーズを満たしています。
3-3: 族車文化とCBX400F
CBX400Fは一部の族車文化との深い関わりもあり、当時はカウルやマフラーを改造した派手なスタイルで走行する若者たちをよく見かけました。映画や漫画などでも、そういった改造を施したCBX400Fが登場し、「暴走族の象徴」としてのイメージを持たれることもありました。しかし、これはあくまで一部のサブカルチャー的な要素であり、現在では「懐かしさを感じる一面」として捉える人も少なくありません。
当時は社会問題ともなった族車ですが、そのカスタム文化から生まれた独自の美学や整備技術が、後のバイクシーンにも影響を与えています。いまや族車スタイルは「昭和のバイク文化」として一種のレトロブームの対象となっているため、CBX400Fの希少価値と合わせて「当時のバイク乗りのロマンを具現化した存在」としての評価につながっています。
4: CBX400Fの現在の価値
4-1: 中古市場でのCBX400Fの価格
CBX400Fは中古市場で今なお高値で取引されるバイクとして有名です。状態の良い個体やオリジナル度が高いものは、驚くほどの価格がつくことも珍しくありません。特に、エンジンや外装パーツが純正のまま残っている車両は希少性が高く、数百万円以上の値段が付くケースもあります。[参考：オークションサイト調査]
また、近年のバイクブーム再燃や、懐かしさから再びバイクに乗りたいと考える方々が増えたことで、さらに需要が高まり、価格も上昇傾向にあります。そのため、これから中古車両を探す場合は、相場をしっかりとチェックすることが不可欠です。高額ながら「一生乗り続ける覚悟で購入した」というオーナーもおり、それだけ熱いファン層に支えられているバイクと言えるでしょう。
4-2: なぜCBX400Fが今も高額なのか？
現在でもCBX400Fの価格が高止まりしている背景には、いくつかの要因があります。まずは製造台数そのものが限られていたこと。発売期間が短かったため、現存するCBX400Fの台数も限られています。その結果、希少性が高まり中古市場でもプレミア価格がつきやすいのです。
次に、コレクターズアイテムとしての価値も大きく影響しています。CBX400Fは単なる移動手段以上に、「当時の青春を象徴する一台」というノスタルジーを喚起するバイクです。さらに、各種SNSや動画サイトでCBX400Fの走行シーンやレストア情報が拡散されていることも、人気に拍車をかけています。こうした要因が重なり合い、今でも価格高騰が続く状況が生まれているのです。
4-3: 300万円超えの車両も？話題の事例
近年、オークションやバイクショップで「300万円超え」のCBX400Fが話題になりました。このような高額車両の背景には、ほぼ新車に近い状態の外装や、オリジナルパーツの希少価値、さらには極めて低い走行距離などの条件が重なっています。特に、発売当時と同じ純正パーツを使用し、メンテナンスも完璧に行われている場合、コレクターが競合して一気に価格が跳ね上がるケースがあるのです。
また、個人間取引であってもSNSやバイク愛好家のコミュニティなどを通じて広く情報が共有され、高価格で落札される例も増えています。こうした「高額車両が取引された」という事例そのものがさらに話題を呼び、「CBX400Fといえば超プレミアバイク」というイメージをいっそう強固なものにしているのです。
5: CBX400Fと他車種との比較
5-1: RZやGSX、KHなどのライバル車との違い
1980年代の中型バイク市場には、ヤマハのRZシリーズやスズキのGSXシリーズ、カワサキのKHシリーズなど、強力なライバルたちがひしめいていました。RZシリーズは2ストロークエンジンによる鋭い加速が魅力でしたし、GSXは4ストロークでも高回転域が得意なエンジン特性で人気を集めていました。一方、KHシリーズは2ストローク特有の独特なエンジンフィールとサウンドで支持を得ていました。
そうした中でCBX400Fが際立っていたのは、4ストロークの4気筒エンジンを搭載しながらも軽快な走りを実現していた点です。また、車体の剛性感や乗り心地の良さは、他社にはない「ホンダらしさ」が色濃く反映されていました。その結果、「走りの楽しさ」と「扱いやすさ」のバランスに優れたバイクとして、多くのライダーを惹きつけたのです。
5-2: CB400シリーズとの位置付け
ホンダの400ccラインナップといえば、現在でも現行モデルとしてCB400 SUPER FOURなどが存在します。これらは教習車としても広く使用され、信頼性や扱いやすさで多くのライダーから愛されています。CBX400Fは、そんなCB400シリーズの草創期を支えたモデルとも言える存在であり、後のCB400シリーズの礎を築いたともいえるでしょう。
ただし、CB400シリーズと比べると、CBX400Fのほうが「当時のスポーティな走行性能」や「レトロ感あふれるデザイン」に重点を置いています。最新のCB400シリーズではFI（燃料噴射）システムやABSなど現代の装備が標準化され、より安全性や快適性が向上していますが、CBX400Fには「メカを直接感じる喜び」があると評価されることも多いです。そうした違いが、CBX400Fを古さではなく“味わい”として感じさせているのです。
5-3: CBRやGSとの比較と選ばれる理由
スポーツタイプに分類されるホンダのCBRシリーズや、スズキのGSシリーズと比較すると、CBX400Fはよりネイキッドバイク的な要素が強いと言えます。カウルを取り外したデザインが基本であり、エンジンを含むメカニカルなパーツがむき出しになっている分、メンテナンスのしやすさや拡張性を魅力に感じる人が多いです。
また、CBRなどのフルカウル車は高速走行での空力性能に優れ、レーシーな外観が特徴的ですが、CBX400Fはどちらかというと「懐かしさとクラシックなスポーティさ」を味わえる点が強み。そのため、50代以上のリターンライダーが「若い頃の走りを思い出しつつ、無理なく楽しみたい」という用途で選ぶケースが多いのです。手元から見えるエンジンやタンクが生み出す独特のフィーリングは、最新モデルにはない豊かなバイクライフをもたらしてくれます。
6: CBX400Fの愛車としての魅力
6-1: 長年愛される名車としての存在
CBX400Fが長年にわたり愛される理由は、その「時代を超越したバイクらしさ」にあります。登場から数十年経った今でも、そのデザインは古臭さを感じさせず、高回転域まで気持ちよく回るエンジン特性はむしろ「新鮮な体験」として受け止められています。さらに、メンテナンスを重ねながら乗り続けられる堅牢性も相まって、一度ハマると手放せないという声も多いです。
また、CBX400Fはオーナー同士のコミュニティも活発で、各地で開催されるミーティングやツーリングイベントに参加することで、同じ車種を愛する仲間との繋がりが得られます。こうしたバイクコミュニティの一体感は、人生の豊かさを広げる大きな要素です。特に50代以上で「もう一度バイクに乗りたい」と考えている方にとっては、懐かしさと新鮮さの両方を味わえるCBX400Fが、人生をより豊かに彩る存在になり得るでしょう。
6-2: 走行距離と耐久性の評価
CBX400Fは適切なメンテナンスさえ行っていれば、10万kmを超えても元気に走ることができるとも言われています。発売当時の技術力の高さや、ホンダの信頼性の高いエンジン設計が功を奏しているのです。もちろん、定期的なオイル交換や点検、消耗パーツの交換など、オーナーの手間と愛情は必要不可欠ですが、その分だけバイクとの絆も深まります。
また、走行距離に関わらず外装や足回りをきちんと整備しておけば、旧車でありながらも十分な走りを楽しめるのがCBX400Fの強みです。多くのオーナーが「古いからこそ大事に乗り続けたい」という思いを抱き、レストアやカスタムを楽しみながら長期所有を実現しています。そうした積み重ねが、名車としての評価をさらに押し上げているのです。
6-3: 東京リベンジャーズで再注目された理由
人気漫画・アニメ・実写映画『東京リベンジャーズ』では、昭和から平成初期にかけての不良文化が物語の重要な舞台背景となっており、その中でCBX400Fをはじめとする旧車が登場します。[引用：『東京リベンジャーズ』作品内描写] 族車スタイルの再現などが話題になり、作品をきっかけにCBX400Fの存在を知った若い世代のファンも少なくありません。
一方で、当時を知る50代以上の方にとっては「懐かしさ」を感じるエピソードでもあり、「昔はこんな風に乗っていたな」とか「改造して楽しんでいた時代があった」という思い出が蘇ります。こうしたメディア露出による新旧ファンの融合が、CBX400Fの再評価を促し、さらに価格上昇や人気拡大へと繋がっているのです。
7: CBX400Fの部品とメンテナンス
7-1: 入手可能なパーツとその価格
旧車のオーナーにとって大きな課題となるのが、パーツの入手性です。CBX400Fの場合、生産終了からかなりの年月が経過しているため純正パーツの在庫が減少しつつあるのも事実です。しかし、人気車種であるがゆえにリプロダクションパーツ（再生産品）や社外品が多く流通しており、エンジン周りや外装パーツなど主要な部位に関しては比較的入手しやすい環境が整っています。
価格は純正パーツの在庫状況によって変動し、希少なパーツは高額になりがちです。一方で、社外品は価格が抑えられている場合が多いですが、純正と比較して性能や耐久性が異なる可能性があります。購入を検討する際は、専門ショップやオーナーズクラブなどで情報収集を行い、信頼できる製品を選ぶことがトラブル回避につながるでしょう。
7-2: 定期的な車検やメンテナンスのポイント
400ccクラスのバイクは2年に1度の車検が必要です。CBX400Fの場合、年式が古いぶん、各部品の劣化や摩耗が進んでいる可能性があります。定期的に車検や点検を実施し、消耗品の交換や油脂類の補充を行うことが、安全面と快適な走行性能を維持する上で不可欠です。
特に、エンジンオイルやブレーキパッド、タイヤの状態はこまめにチェックし、早めの交換を心掛けましょう。また、キャブレターの清掃や調整も重要です。長期間乗らずに保管する場合は、ガソリンを腐らせないように燃料系統の処置をするなど、基本的なメンテナンスを怠らないことが、古いバイクを長く楽しむコツとなります。
7-3: CBX400Fオーナーのコミュニティとサポート
CBX400Fのオーナーコミュニティは、SNSやオンライン掲示板を中心に非常に活発です。パーツの情報やレストアのノウハウ、ツーリングの企画など、幅広い話題で交流が行われています。特にFacebookやX（旧Twitter）などでは、CBX400F専用のグループやハッシュタグを通じて、全国のオーナーたちと簡単に情報共有が可能です。
また、専門ショップも多く存在し、旧車に強いメカニックが在籍している店舗では、部品の取り寄せやカスタム、レストアに至るまで手厚いサポートを受けられます。そうした環境が整っているおかげで、「旧車は維持が難しい」という先入観を払拭できる部分が大きいのです。50代以上のリターンライダーが安心してCBX400Fライフを楽しめるのも、こうしたコミュニティとサポート体制が充実しているからこそと言えるでしょう。
8: CBX400Fの映像とメディア露出
8-1: 動画で見るCBX400Fの魅力
近年、YouTubeや各種動画プラットフォームには、CBX400Fの走行シーンやレストア作業を紹介するチャンネルが数多く存在します。エンジンをかけた瞬間の排気音や、街中を流す際の穏やかなアイドリング音、高回転まで一気に回しきったときの咆哮など、文字だけでは伝わりにくい魅力が動画によってリアルに共有されています。[参考：YouTube検索「CBX400F レストア」]
また、旧車専門のバイク系YouTuberが、実際にCBX400Fを所有してツーリングの模様を配信していることも多く、細部の整備ポイントやカスタムノウハウを詳しく解説している動画は必見です。バイク乗りが共感できる「音・乗り味・雰囲気」といった感覚が映像から伝わってくるため、購入前の参考資料としても大いに役立ちます。
8-2: マンガやドラマに登場したCBX400F
CBX400Fは時代を超えてさまざまなマンガやドラマに登場し、そのたびに話題を呼んできました。たとえば、1980〜90年代に人気を博した不良系マンガには、主人公やライバルキャラの愛車として描かれることが多かったため、読者に「カッコいい」「自分も乗りたい」といった強い印象を与えました。最近では、先述した『東京リベンジャーズ』を筆頭に、昭和・平成初期の雰囲気を再現する作品に登場し、再び脚光を浴びています。
こうした作品では、リアリティを追求するために当時のバイクカスタムが細かく描かれることもあり、CBX400Fのカラーリングや車体のフォルムなどが忠実に再現されています。その結果、若い世代の読者にも「CBX400F＝伝説的なバイク」というイメージが植え付けられ、中古市場の価格高騰やファン層の拡大へと繋がっているのです。
8-3: 画像で振り返るCBX400Fの歴史
雑誌やウェブメディアでは、CBX400Fの歴代モデルやカラーバリエーションを写真で振り返る特集が頻繁に組まれています。そうした特集記事では、発売当時のパンフレットや広告のスキャン画像、オーナーが撮影した実車の写真、さらには族車風にカスタムされた派手な改造車まで幅広く紹介されることが多いです。[参考：バイク情報サイト記事]
写真を通じて見ることで、CBX400Fの魅力は「バイク」という乗り物の枠を超えた文化的なアイコンとして再認識されます。特に、当時の純正状態を保った車両と派手にカスタムされた車両が並んで紹介されると、同じCBX400Fでもここまで表情が違うのかと感心させられます。こうしたビジュアル的なインパクトも、CBX400Fの人気を長く維持させる大きな要因なのです。
9: CBX400Fへの復刻願望と未来
9-1: 復刻が期待される理由とは？
旧車ブームが続くなか、多くのバイクファンが「CBX400Fをもう一度新車で手にしたい」と願っています。その理由としては、当時のスタイリングや4気筒空冷エンジンの魅力に惹かれる一方で、中古車の高額化が進んでいる現状があるからです。新車として復刻されれば、安定した部品供給や最新の安全装備との融合による“新旧の美点”を兼ね備えたバイクが誕生する可能性があります。
また、近年のカワサキやヤマハがかつての名車を復刻・リメイクする動きを見せていることも、ホンダに対して「CBX400Fを復活させてほしい」という期待を高める要因です。特に、昭和〜平成初期のバイクを知るリターンライダーにとっては、夢をもう一度具現化してくれるプロジェクトとして熱い視線が注がれています。
9-2: ホンダが復刻版を投入する可能性は？
ホンダが過去に発売した名車を公式に復刻する事例は多くありません。確かに「CB1100」のように空冷4気筒エンジンを採用し、レトロテイストに仕上げたモデルも存在しましたが、CBX400Fという限定的な排気量とデザインを完全再現するにはさまざまなハードルがあります。
例えば、現行の排ガス規制をクリアするためには燃料噴射システムや触媒装置の導入が必要不可欠であり、空冷エンジンでは熱対策が難しくなるといった問題も考えられます。さらに、価格面でも当時のコンセプトを継承したままの復刻は難しいかもしれません。しかし、ファンの熱狂的な要望がホンダの耳に届けば、何らかの形で「CBX400Fの魂を継ぐ新モデル」が登場する可能性はゼロではないでしょう。
9-3: 現行モデルとの違いと需要
もしCBX400Fの復刻版が実現したとしても、現行モデルのようなABSやトラクションコントロール、FIシステムなどを搭載しなければ現代の安全基準を満たせません。そうなると、オリジナルのシンプルなメカニズムや独特のエンジンサウンドが多少失われる恐れもあります。しかし、最新技術による安心感と旧車スタイルの融合を望む声は依然根強いです。
また、海外市場では小排気量〜中排気量の需要が高まっているため、国内メーカーが世界的な視点でモデルを展開する可能性も増しています。レトロブームが続く今だからこそ、ホンダが「令和版CBX400F」を発表するのではないかと噂されることもありますが、実現には時間やコストがかかるのも事実。とはいえ、多くのファンがその可能性を信じて待ち続けているのは間違いありません。
私の体験談（SNS投稿より引用）
最近、X（旧Twitter）で「#CBX400Fリターンライダー」というハッシュタグが盛り上がっていたので覗いてみると、「結婚を機に手放したCBX400Fを30年ぶりに買い直しました。昔と違って高かったけど、やっぱりこの音とスタイルが最高ですね。」と感激の声を上げる投稿を見つけました。さらに、Instagramでも「子育てがひと段落したから、青春の相棒を取り戻して旅に出ます！」と、真紅のCBX400Fと一緒に写った笑顔の写真が印象的でした。
実際に私も50代になってからバイクに復帰し、友人と各地を巡るツーリングを楽しんでいます。同世代のライダーたちは「昔は族車と呼ばれたけど、今乗ると大人の嗜みって感じだよな」と笑い合いながら、しっかりと安全に配慮した走り方を心がけています。やはり、一度はバイクに乗った人間にとって、エンジンの鼓動や風を切る感覚は忘れ難いもの。CBX400Fという時代を超えた名車が、こうして人生の新たなモチベーションになってくれるのです。
CBX400Fが現代でも色褪せない理由を徹底検証！ まとめ
CBX400Fが発売から現在に至るまで根強い人気を誇る理由は、4気筒空冷エンジンによる独特の走りとサウンド、洗練されたデザイン、そして当時のバイク文化を象徴する存在であることが大きいと言えます。中古市場での高額取引や、東京リベンジャーズのようなメディア露出、SNSでのオーナー同士の情報交換によって、さらにその価値は高まるばかりです。
一方で、部品の入手性やメンテナンスの手間など旧車ならではの課題も存在しますが、それ以上に「懐かしさ」と「バイク本来の楽しさ」を思い出させてくれる魅力がCBX400Fには備わっています。50代以上のリターンライダーがもう一度「青春」を取り戻すための最高の相棒として、また新たな世代が「レトロと最新の融合」を求めるバイクとして、今後もCBX400Fの人気は続くことでしょう。
