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1. イントロダクション|なぜドゥカティの中古車は安く見えるのか?
50代になり、子育ても一段落。時間にも心にもゆとりが出てきた今、「もう一度バイクに乗ってみたい」と思う方が増えています。そんな中、バイクショップや中古車サイトで目にするのが、憧れのドゥカティのバイクたち。赤いフレーム、エッジの効いたデザイン、そしてイタリアらしい情熱的な雰囲気——見ているだけでワクワクしてしまいますよね。
でも、ふと気になるのが「えっ、こんなに安くていいの?」という価格。たとえば、ドゥカティの人気モデル『モンスター』や『スクランブラー』の中古車は、新車よりずっと安く手に入ることが多く、国産バイクよりも割安なこともあります。
それってつまり、「壊れやすいから安いの?」「メンテナンスにお金がかかる?」「買って後悔しない?」といった不安が出てくるのは当然です。
この記事では、そうした疑問を持つ50代のリターンライダーの皆さんに向けて、「なぜドゥカティの中古は安くなるのか?」「どう選べば後悔しないのか?」という点を、やさしく丁寧に解説していきます。
2. ドゥカティ中古が国産バイクより安い理由とは?

2-1. 人気なのに中古価格が安い、その意外な理由
ドゥカティの中古車が安い理由は、「人気がないから」ではありません。むしろその逆で、モデルチェンジのたびに熱心なファンが新しいモデルに乗り換えていくため、比較的新しい中古車が市場にどんどん出回る傾向があります。
また、ドゥカティはメンテナンスサイクルが独特で、「デスモドロミック方式」という特有のバルブ構造を持っており、定期的に専門的な整備が必要です。このタイミング(たとえば24,000kmごとの大きな点検)の前に手放す人が多くなることで、中古市場に車両が流れやすく、価格が下がりやすくなっているのです。
2-2. 国産バイクとの違いと、市場での価値のつき方
たとえば、カワサキのZ900RSやホンダのCB1300などの国産バイクは、中古でも値下がりしにくく、高値で取引されます。これは流通台数が多く、信頼性も高いという安心感から、リセールバリューが高くなるためです。
一方、ドゥカティは希少性や趣味性が強く、「乗って楽しむバイク」というイメージがあるため、売却時の価格を気にせず乗る人が多い傾向にあります。そうなると、再販時の価格が国産よりも下がりやすいのです。
2-3. 整備費用と信頼性が価格に影響する
ドゥカティの整備費は、たしかに国産に比べて高い場合があります。たとえばタイミングベルトの交換やバルブ調整などの点検作業は、専門知識と専用工具が必要なため、整備に時間も費用もかかります。
そのため、こうしたメンテナンスが必要になる前に売却される車両が多く、買い手がそのコストを気にして価格が下がるという現象が起こるのです。
3. 「やめとけ」と言われる理由と本当のところ

3-1. 壊れやすいって本当? 注意したいポイント
「ドゥカティは壊れやすい」という声は、昔のモデルに多く見られました。たしかに90年代の車両では電装系や冷却系のトラブルがありましたが、近年のモデルでは品質が大きく改善されています。
ただし、定期的な点検を怠るとトラブルが出やすいのは事実。たとえばバッテリーが弱りやすかったり、配線の劣化が早かったりと、日本の気候に合わない部分もあります。そのため、「壊れやすい」というより、「こまめなメンテナンスが必要なバイク」と考えるのが正解です。
3-2. 維持費はどのくらい? 覚悟しておくべきこと
ドゥカティの維持費は、年に1万km以下の使用であれば、オイル交換・タイヤ交換・点検などを含めて年間10万〜15万円ほどと考えておくと安心です。
また、24,000kmでの大規模点検(通称デスモ点検)は、部品代+工賃で10万円〜15万円ほどかかることもあります。これを高いと感じるか、「そのぶん走りが楽しめるなら納得」と感じるかは、個人差があります。
3-3. 整備できる店が限られていることも
国産バイクは、ほとんどのバイクショップで整備が可能ですが、ドゥカティは専用の診断機が必要な作業もあるため、正規ディーラーや専門店に頼る必要があります。
自宅の近くに対応できるお店があるかどうかを調べてから購入するのが大切です。遠方にしかない場合は、輸送費や移動時間が負担になることもあるので注意しましょう。
4. モンスターシリーズの価格と人気の変化について

4-1. モンスターはなぜ中古で人気?
ドゥカティといえば「モンスター」シリーズ。90年代から続くこのネイキッドモデルは、シンプルなスタイルと軽快な走りで、初めてのドゥカティとしても人気です。中古市場でも在庫が多く、選びやすいのが特徴。
2020年以降の水冷モデルは電子制御も進化して乗りやすくなっており、初心者やリターンライダーでも安心して乗れます。
4-2. 排気量や年式でどう違う?
400ccクラスのモンスターは取り回しが楽で、維持費も比較的安く抑えられるため、リターンライダーに人気。一方、800ccや1200ccクラスになると、より力強い走りが楽しめる半面、保険料や整備費が上がることもあります。
走行距離や年式によっても価格差は大きいので、予算と用途に合わせて選ぶのがポイントです。
4-3. 中古で安くなる理由はここにある
多くの人が乗り換えタイミングで手放すため、程度の良いモンスターが中古で流通します。また、長年のモデルチェンジで古いモデルが割安に見えることもあり、「最初の一台」として中古を選ぶ人が増えています。
状態の良い中古車を選べば、コスパの良い“ドゥカティ体験”ができるのです。
5. ドゥカティ中古車を選ぶときのチェックポイント

5-1. メンテナンスの履歴をしっかり確認する
中古でドゥカティを購入するときに、最も重要なのが「整備履歴の確認」です。特に、24,000kmごとの大きな点検(通称デスモ点検)をきちんと受けているかどうかで、そのバイクの寿命やコンディションは大きく左右されます。
販売店に整備記録簿(メンテナンスノート)を見せてもらい、「どんな部品をいつ交換したのか」「どこのショップで整備されたのか」などを確認しましょう。記録がしっかり残っている車両は、前オーナーが丁寧に乗っていた証拠ともいえます。
5-2. フレームや外装も入念にチェックしよう
外装のキズやサビだけでなく、転倒歴や事故歴のチェックも重要です。特にフレームの歪みや塗装の補修跡は見落としがちなので、注意深く見ておきましょう。フロントフォークの突き出し量やステップの位置などが左右で微妙にズレていないか、専門店でチェックしてもらうのも安心です。
また、ドゥカティはトレリスフレームという構造を採用しているため、フレームにストレスがかかりやすい部分のチェックもポイント。ネジの緩みやヒビ割れがないかを確認しておくと、安心して乗り始められます。
5-3. エンジンや電装系のコンディションを見極める
エンジンの始動性やアイドリングの安定性、異音の有無などは、試乗できるならぜひチェックしておきたいポイントです。また、電装系のトラブル(ライトのチラつき、ウィンカーの反応遅れなど)はドゥカティに比較的多い傾向があるため、灯火類の動作も忘れずに確認しましょう。
可能であれば、販売店に診断機でエラー履歴を確認してもらうとより安心です。表示される故障コードの履歴から、過去にトラブルがあったかどうかを知ることができます。
6. 外車としてのドゥカティ、その魅力と注意点

6-1. イタリア車らしい魅力に惹かれる人が多い
ドゥカティの一番の魅力は、やはり「所有する満足感」ではないでしょうか。独特のエンジン音、芸術品のようなデザイン、そして走りの個性。まさに“バイク好きの心をくすぐる”ブランドです。
周囲から「カッコいいね!」と言われたり、ツーリング先で声をかけられることも多く、自分だけの特別な時間を味わえるのがドゥカティの醍醐味です。多少の手間があっても、それ以上に得られる楽しさがあると感じる方も多いでしょう。
6-2. 外車ならではの維持費や部品代に注意
ただし、国産バイクに比べて、維持費や部品代が高くなることは覚悟しておきましょう。たとえば、オイル交換に使うオイルの量が多かったり、純正部品が海外からの取り寄せになることで時間と費用がかかることがあります。
また、並行輸入車や個人売買で購入した場合は、正規ディーラーでの整備が受けられない場合もあるので注意が必要です。正規販売店で購入するか、信頼できるショップを見つけることが、長く安心して乗るためのポイントになります。
6-3. 初めての方におすすめのモデルは?
初めてのドゥカティとしておすすめされるのは、モンスター796やスクランブラー800といった空冷モデルです。これらは構造も比較的シンプルで、維持費も抑えやすく、乗りやすさにも定評があります。
また、少しスポーティな走りを楽しみたい方には、スーパースポーツ系のSS900やパニガーレV2といったミドルクラスも選択肢になりますが、こちらはある程度の慣れと予算が必要です。
ドゥカティにしかない魅力を味わうには、自分のライフスタイルに合ったモデル選びがとても大切です。
7. アウディ傘下になってからのドゥカティはどう変わった?

7-1. 経営の安定と品質向上が進んだ
ドゥカティは2012年からドイツの自動車メーカー「アウディ(Audi)」の傘下に入りました。この影響は大きく、品質管理の基準が大幅に向上し、バイクの仕上がりや信頼性が以前よりも格段に良くなったと言われています。
たとえば、製造ラインの品質チェック体制がドイツ車並みに厳格になり、部品の精度や組み立ての丁寧さが向上。また、電子制御技術の導入や、安全性能の充実も進みました。こうした背景もあり、「最近のドゥカティは壊れにくくなった」と感じているユーザーが増えているのです。
7-2. 新車や認定中古車の安心感がアップ
アウディ傘下となって以降、ドゥカティは「ドゥカティアプルーブド(DUCATI Approved)」という認定中古車制度を整備しました。これは、正規ディーラーで点検・整備を受けた中古車に対して、1年または2年間の保証を付けて販売する制度です。
この制度を利用すれば、ドゥカティ特有の整備リスクを大きく減らすことができます。納車前の点検項目も多く、電装系やエンジンの状態も厳しくチェックされているため、「中古車でも安心して買える」という声が多くなっています。
7-3. メーカーとしてのサポート体制も強化
部品の供給体制や技術サポートも改善されてきています。以前は、部品の取り寄せに何週間もかかるケースがありましたが、現在は在庫の確保や配送のスピードも安定してきており、修理時のストレスが軽減されています。
また、全国の正規ディーラー網も徐々に拡大しており、都市部を中心に整備を依頼しやすい環境が整いつつあります。地方にお住まいの方でも、最寄りの対応店を確認しておくと、より安心してドゥカティライフを楽しめるでしょう。
8. ドゥカティオーナーの声とブログでのリアルな評判

8-1. ブログやSNSに見る満足と不満の両方の声
実際にドゥカティを所有しているライダーの声を見ると、「買ってよかった!」「走るたびにワクワクする!」というポジティブな意見が多数あります。
一方で、「整備代が思ったより高かった」「近くに整備できるお店がなくて困った」という声もあり、事前の準備や情報収集の大切さがよくわかります。
特に50代以降のリターンライダーにとっては、「もう若くないからこそ、安心して乗れる環境を整えたい」という声も多く、信頼できる販売店や整備工場の存在が非常に重要になります。
8-2. 実際の維持費の体験談
あるオーナーのブログでは、「年間3,000kmほどの走行で、オイル交換や簡単な整備を含めて、年間維持費は約10万円」との記録がありました。
もちろん、距離や使用頻度によって個人差はありますが、「思ったより維持費は高くなかった」という感想も多く、「壊れやすい」というイメージが変わったという声もありました。
8-3. 後悔したという人の理由とは?
「デザインに惚れて買ったけど、自分の体格には合わなかった」「ツーリングより街乗り中心の用途ではオーバースペックだった」など、用途やライフスタイルとのミスマッチが後悔につながることも。
こうした声を見ると、やはり試乗をしたり、実際にまたがってみてフィーリングを確かめることが、後悔しない選び方のカギになるといえます。
9. まとめ|中古のドゥカティを選ぶなら“納得できる準備”がカギ
ドゥカティの中古バイクは、「安いから不安」ではなく、「安くても納得して選べば安心して楽しめる」存在です。
国産車とは違う魅力と個性を持ったドゥカティは、手間もかかるけれど、それを上回る魅力と満足感を与えてくれます。
リターンライダーの皆さんにとっても、整備や維持のコツを押さえれば、ドゥカティは決して敷居の高いバイクではありません。
ぜひ、
- 整備履歴のある車両を選ぶ
- 信頼できる販売店と整備店を見つける
- 予算の中に“将来の整備費”を含めておく
といったポイントを押さえて、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
バイクとともに過ごす新しい毎日が、さらに充実したものになりますように。