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バイク好きの間で注目されるヤマハ「XSR900」。しかし一部では「かっこ悪い」「ダサい」との声も聞こえてきます。なぜこうした評価が生まれるのか、その背景には何があるのでしょうか? 本記事ではデザイン面の真相や不人気とされる理由を探りながら、XSR900の実力や魅力に迫ります。あなたが再びバイクに乗るうえで役立つ具体的な情報を提供します。
1:XSR900がダサいと言われる理由は?

1-1:XSR900のデザインに関する評価とイメージ
XSR900は、ヤマハが提案する“スポーツヘリテージ”カテゴリーの代表モデルとして登場しました。レトロな雰囲気を持ちながらも、最新のテクノロジーを搭載している点が特徴です。しかし「かっこ悪い」と言われる一因として、まずレトロとモダンが混在した独特のスタイルが挙げられます。たとえば、伝統的な丸目ライトやシンプルな外装に対して、フレームやリア周りは近代的なデザインを強調しており、その組み合わせが人によっては「ちぐはぐ」に感じられることもあるのです。
実際に、多くのライダーが__「ヘッドライト周りが好みじゃない」、「カフェレーサー風でもなくストリート風でもない」__といった感想をSNSなどで共有しています。こうした評価は、バイクに対する好みが細分化された現代ならではの現象とも言えるでしょう。カスタム前提で購入するオーナーも多く、そのままの外観では少し物足りないと感じる人がいることが、XSR900が「ダサい」と言われる一因となっています。
1-2:旧型と新型で異なる魅力の違い


XSR900には旧型から新型へのモデルチェンジがあり、デザイン面や装備面で大きな変化が施されています。旧型モデルは丸みを帯びたタンクや柔らかなラインが多用され、クラシカルな雰囲気を強調していました。それに対して新型モデルでは、よりシャープで洗練されたフレーム形状や、質感を高めるパーツ構成などが特徴的です。
しかし、新型の大胆なデザイン変更が賛否を呼び、旧型のほうが「レトロ感」が強いと好む人がいる一方、新型のほうが「現代的でかっこいい」と評価する人もいます。そのため、同じXSR900でも旧型を推す派と新型を推す派とで意見が分かれる傾向にあるのです。実際に__「旧型のほうがネオクラシックらしい」__というユーザーの声や、__「新型は洗練されていて最高」__という声が存在しています。どちらが優れているかは一概には言えませんが、モデルチェンジによるデザインの差異が評価の割れにつながっているのは確かです。
1-3:ライダーが感じる『ダサい』の背景とは
バイクのデザインに対する評価は、ライダーが過去に乗ってきたバイクや憧れのブランドなどに左右されやすいものです。「ダサい」と感じる背景としては、自分の理想とするスタイルと合わない、あるいは最新のスポーツモデルと比べるとやや古臭いと感じることが挙げられます。また、XSR900の独特なタンク形状や車体バランスは、見る人によっては“中途半端”という印象を抱かせる場合もあるでしょう。
さらに、ネット上の評判を気にしてしまうことも要因のひとつです。実際に、__「周りからの評価が良くないと気が引ける」__といった口コミも見受けられます。バイク選びは自己満足の世界ではあるものの、人からの視線を無視できないのが現実です。こうした心理的要素が、「ダサい」という声を拡散してしまう背景にあるのかもしれません。
2:XSR900のデザインの真相とは?

2-1:ヤマハが目指したXSRの個性的なモデル
ヤマハが提唱する“Faster Sons(ファスターサンズ)”というコンセプトは、「過去の名車やレトロデザインを現代の技術で蘇らせる」というアイデアから生まれました。XSR900もその一環として開発されており、クラシックな見た目と最新のスポーツ性能を両立させることが大きなテーマになっています。
ヤマハ公式サイトによると、XSRシリーズは“ヘリテージの継承”を重視しており、往年の名車を想起させるスタイルをあえて取り入れています。ただし、過去のモデルをそのままコピーするのではなく、先進技術を積極的に採用している点が特徴です。これによって、既存のネオクラシックモデルとはひと味違う“ヤマハ流のレトロスポーツ”を実現しているわけです。そういった個性が、一部のライダーからは「新しさが中途半端」と受け取られたり、逆に「唯一無二のスタイル」と高く評価されたりと、賛否がわかれる理由にもなっています。
2-2:新型モデルのデザインに込められた意味
新型XSR900では、外装パーツの刷新やカラーリングの変更が行われ、より“スポーツ寄り”な印象を強めています。具体的には、フレーム形状が見直され、タンクカバーのデザインがシャープになったことで、視覚的にも軽快感がアップしました。さらにシート形状やテール周りにもモダンな要素が加わり、従来のクラシカル感を引き継ぎつつも、スポーティな走りを予感させる外観に仕上がっています。
ヤマハの開発陣は、「XSR900はMTシリーズの走りをよりスタイリッシュに楽しむためのモデル」と語っており、その言葉どおり、MT-09譲りのハイパワーエンジンと最新の電子制御をスタイリッシュな車体に融合させる狙いが伺えます。一方で、この“融合”が中途半端という指摘もあり、レトロ好きなライダーには「現代的すぎる」と感じられ、最新テクノロジーを求めるライダーには「見た目が古臭い」と映るギャップが生まれることもあるようです。
2-3:クラシックとスポーティーの融合は成功?
XSR900が目指したクラシックとスポーティーの融合は、コンセプトとしては非常に魅力的です。レトロな外観を好む層と、最新の性能を求める層の両方を狙ったわけですが、実際にその“いいとこ取り”が成功したかどうかは意見の分かれるところでしょう。外観だけでなく、ライディングポジションや操作系統にも先進的な機能が盛り込まれており、旧来のネイキッドとは異なる乗り味を持っています。
一部のメディアでは__「バイクの楽しさを再認識させる懐かしさと革新性の絶妙なバランス」と評価される一方、クラシックバイクの味わいを期待していたライダーからは__「もう少しレトロ感が欲しかった」__という声も上がっています。結果的に、“どこに比重を置くか”によって評価が変わるモデルと言えるでしょう。それでも、見た目だけのレトロではなく、最新の走行性能と昔ながらの雰囲気を両立させた点は、ヤマハの新たな方向性として注目に値します。
3:XSR900に対する不人気の理由

3-1:価格設定とライバル車両との比較
XSR900が不人気と言われる背景のひとつとして、価格設定が挙げられます。もともとベースとなるMT-09自体がコストパフォーマンスに優れたモデルと評価されていますが、XSR900はレトロ調の外装パーツや独自のデザイン要素が追加されるため、価格がやや上乗せされています。実際に、同排気量クラスのネイキッドバイクやカフェレーサー系と比較しても、XSR900はそこまで安価とは言えません。
たとえば、同じくヤマハのMTシリーズは、最新装備や排気量の割に手頃な価格設定で人気を博しています。一方でXSR900は、「見た目重視の派生モデル」とも受け取られがちで、実際のところ走行性能は同等にもかかわらず、価格差があることで敬遠されるケースがあるのです。また、他メーカーが出しているネオクラシック系バイクとの競合も激しく、価格と性能、デザインのバランスを総合的に比較した際に「わざわざXSR900を選ぶ必要があるのか?」と疑問を抱くライダーがいるのも事実です。
3-2:乗り手による評価と感じる違和感
実際にXSR900に乗っているライダーの声を見てみると、車体の軽さやエンジンのパワフルさを高く評価する一方で、__「足つきが少し不安」「標準状態ではポジションが合わない」__といった意見も散見されます。こうした評価は、決して「ダサい」や「不人気」とは直結しないものの、購入前に懸念点として挙げられることは否めません。
さらに、XSR900が提案する“ネオクラシック”というコンセプトが乗り手側には分かりにくいという声もあります。クラシカルなバイクだと思って試乗した人が、最新の電子制御やエンジン特性を体感して「あれ、想像していたのと違う」と違和感を覚えるケースがあるのです。特に、かつてバイクに乗っていてリターンを考えているライダーが、往年の空冷ネイキッドのようなフィーリングを期待していると、このギャップが大きくなるかもしれません。
3-3:ファンからの批判と擁護の声
どのバイクモデルにもファンと批判的な意見は存在しますが、XSR900はその“過去と現代の融合”という尖ったコンセプトゆえに、ファンの熱量と批判の声が非常に大きい印象があります。SNSなどを見ていると、__「このデザインは斬新で素晴らしい」といった絶賛の投稿と、「レトロでもないし近未来的でもない。中途半端」__という辛辣な批判が混在しているのがわかります。
こうした意見のぶつかり合いは、ある意味でXSR900が強い存在感を放っている証拠とも言えます。多くのバイクが“並”の評価で終わる中で、ここまで賛否両論あるモデルはそう多くはありません。エンスージアストを惹きつける個性があるからこそ、激しい議論が交わされるのです。とはいえ、批判や擁護に振り回されてしまうと、純粋にバイクの魅力を自分の感性で感じ取りにくくなる面もあります。最終的には実際に見て、乗って、触れてみることで自分に合うかを判断するのが一番でしょう。
4:XSR900は本当にかっこいいのか?

4-1:XSR900のデザインに魅了される人々
「ダサい」という声がある一方で、XSR900のデザインに強く魅了されるライダーも少なくありません。特に丸目のヘッドライトと、現代的なボディラインの組み合わせに惚れ込み、__「まるでレトロとSF映画が融合したような独特の世界観」__と評価する人も見受けられます。また、タンクカバーの取り外しや交換が比較的容易な点も評価されており、カスタムの自由度が高いところも魅力の一つです。
独特なカラーリングやメタリック感の強い塗装など、他車種にはない華やかさを持っているため、駐車場で隣のバイクと並んでも存在感が際立ちます。実際、ツーリング先で話しかけられる機会が増えたというオーナーの声もあります。こうした「所有感を満たしてくれるデザイン」は、見た目へのこだわりを持つライダーにとって大きな価値を持ちます。その結果、XSR900を“かっこいい”と感じる人は、他のバイクでは得られない特別な満足感を得ているようです。
4-2:カスタムでさらに輝くXSR900の可能性
XSR900の魅力の一つとして、カスタムベースとしてのポテンシャルが非常に高い点が挙げられます。ネオクラシックらしい丸目ライトやシンプルなフレーム構造は、カフェレーサー風やスクランブラー風といった、さまざまなスタイルに仕上げやすいのです。実際、カスタムショップでもXSR900専用の外装パーツやマフラー、シートなどが数多くラインナップされており、__「自分だけの1台を作りやすい」__と好評です。
また、純正アクセサリーも豊富に用意されているため、走行性能を向上させるパーツから外観を変更するパーツまで、多彩な選択肢があります。特に、足回りの強化やエンジンカバーのドレスアップなど、小さな部分を変えるだけでも印象がガラリと変わるのもXSR900の面白いところでしょう。こうしたカスタム次第で、XSR900は“ダサい”どころか、“唯一無二のかっこよさ”を手に入れる可能性を秘めていると言えます。
4-3:試乗したライダーのリアルな感想
XSR900を試乗したライダーの感想を見ると、「意外と軽快で扱いやすい」「想像していたよりも乗りやすい」という意見が多く見られます。見た目の重厚感から、もう少し重量があるイメージを持たれることが多いのですが、実際はMT-09譲りの軽量フレームを採用しているため、取り回しや加速性能はかなりスポーティーです。
一方で、__「シート高が高めで、足つきに少し不安がある」__と感じる人もおり、特に身長が低めのライダーは乗り降りに苦労する場合があるようです。ただし、慣れてしまえばコーナリングも軽快で、ワインディングロードを快適に流せるとの声が多数。総じて、「見た目の好みは人それぞれだが、乗り味は想像以上に楽しい」と結論づけるライダーが多く、試乗が購入への大きなきっかけになるケースが多いようです。
5:XSR900の走行性能と評価

5-1:MTシリーズ譲りのエンジン性能
XSR900は、ヤマハの人気モデルMT-09と同じ3気筒エンジンを搭載しており、そのパワフルかつスムーズな加速は定評があります。クロスプレーンコンセプトを採用したこのエンジンは、低回転からトルクフルで扱いやすく、中高速域での伸びも十分に満足できるものです。街乗りから高速道路での巡航、ワインディングでのスポーツ走行まで幅広いシーンをカバーします。
また、「3気筒エンジン独特の鼓動感と軽快さがクセになる」というオーナーの声もあり、4気筒とも2気筒とも異なる独特なフィーリングが魅力的だと言われます。このエンジンが与える加速感は、“レトロ風デザイン”からは想像しづらいほどモダンでハイパフォーマンスなもの。XSR900を選ぶ理由の大きな要素のひとつとして、多くのライダーがその走行性能を挙げています。
5-2:高速道路での加速と走行性能は圧巻
XSR900は高いトルクを持つエンジンに加え、車体重量も軽めであるため、高速道路やバイパスなどでの加速力はかなりのものです。追い越し加速や合流時にも余裕を感じられ、特に3速・4速あたりの中間加速は強烈といえます。その一方で、ハイスピード走行時の車体の安定性も優秀で、風による振られを最低限に抑えてくれる設計がなされています。
実際に、「高速域での伸びは他のネイキッドと比べてもトップクラス」という試乗レポートもあり、スポーツ性能を期待するライダーには満足度の高いモデルです。ただし、ネイキッドタイプゆえに防風性能はフルカウルモデルほどではなく、長時間の高速巡航では風圧が疲労の原因になることも考えられます。その点をカスタムパーツやウインドシールドの装着などで補うことで、より快適性を高めることができます。
5-3:スポーティーな性能が生む独特の魅力
XSR900は「ネオクラシックモデル」のカテゴリーに属しながら、その実態はかなりスポーティーな走りに特化したマシンです。街中をゆったり流すだけでなく、ワインディングや峠道で膝を擦らんばかりにバイクを倒し込んで楽しめる点は、多くのライダーにとって驚きとも言えます。現行モデルでは、電子制御スロットルやトラクションコントロール、乗り手に合わせたモード選択など、先進技術がしっかり盛り込まれているため、パワフルなエンジンでも扱いにくさを感じさせません。
このように、見た目はクラシカルな要素を取り入れつつ、中身は最新のスポーツバイクに近いというギャップが、XSR900ならではの魅力です。__「普段は街乗りでのんびり走り、週末は峠を攻めたい」__という欲張りなライダーには、まさに打ってつけの存在でしょう。一度乗ってしまうと、デザインの好みを超えてその走行性能にハマってしまうという声が多いのも納得できます。
6:XSR900はどれくらいの性能を持っている?

6-1:搭載エンジンの特徴と出力
XSR900に搭載される3気筒エンジンは、MT-09のCP3(クロスプレーン3気筒)ユニットを継承したもので、排気量は約889cc(モデル年によって微差あり)、最高出力は110PS以上(国や年式によって数値が異なる場合あり)を誇ります。最大トルクも9kgf・m前後という高水準で、発進や追い越し時に余裕のある加速を実感できるのが魅力です。
このエンジンは、「4気筒ほどの高回転域の伸びと、2気筒ほどの低回転域のトルク感をバランスよく併せ持つ」と言われ、ストリートからツーリングまでオールラウンドに活躍します。さらに近年モデルでは、燃焼効率の向上や制御系のアップデートにより、環境性能とパワーの両立を実現している点も注目すべきポイントです。リターンライダーとしても、このエンジンの特性は非常に乗りやすく感じられるでしょう。
6-2:最高速とその制御の実態
公道での最高速度を厳密に語ることは推奨されませんが、XSR900のエンジン性能を考慮すると、実際には200km/hを超えるスピードが容易に出せるポテンシャルがあります。ただし、日本の公道では法定速度が存在し、高速道路でも最大100〜120km/hですから、日常的にフルスロットルで走る機会はほとんどありません。
また、現行モデルに搭載される電子制御システム(ライドバイワイヤ、TCSなど)は、急激なスロットル操作や路面状況の変化に対してもバランスを保ち、過度な出力を制御してくれます。「扱いやすいがスリリングさは失わない」と評されるのは、こうした電子制御の恩恵が大きいためです。最高速域の出力を安定してコントロールできる点は、スポーツバイクとしての完成度を示す一方、リスクを伴うスピード域はサーキットなど適切な場所で楽しむのが安全と言えるでしょう。
6-3:街乗りとツーリングでの使い勝手
XSR900の街乗り性能は、見た目のサイズ感や3気筒エンジンの特性も相まって、予想以上に取り回しがしやすいと評価されています。低回転域でもトルクがしっかり感じられるため、信号スタートや渋滞時の低速走行でもストレスが少ないのがポイントです。一方、純正のハンドル位置はやや前傾を意識したスポーツ寄りとなっているため、長時間の街乗りでは姿勢に注意が必要かもしれません。
ツーリングに関しては、ミドルクラスの排気量ながら高速巡航能力が高く、積載面でも工夫次第で十分に対応が可能です。「シート下スペースは多くないが、サイドバッグを取り付ければロングツーリングにも困らない」との声もあるように、アフターパーツや純正オプションを活用することで、快適な旅バイクにもなり得ます。総合的に、街乗りからロングツーリングまでそつなくこなせる多用途性が、XSR900の大きな魅力といえるでしょう。
7:XSR900と他モデルとの比較

7-1:旧型MT-09との違い
XSR900はMT-09をベースに開発されているため、エンジンやフレームの基本構造は共通点が多いです。しかし、旧型MT-09と比較すると、外装デザインはもちろん、サスペンション設定やハンドル位置など細部にも違いが見受けられます。MT-09はよりアグレッシブなストリートファイタースタイルで、軽快さを前面に押し出しているのに対し、XSR900はレトロデザインをまといつつもスポーツ性能をしっかり担保している印象です。
また、XSR900のほうがタンク形状やシート形状が大きく異なるため、ライディングポジションにも差が生まれます。「MT-09は前傾が強くスポーティー、XSR900はややリラックス寄り」という試乗レポートもあるように、同じエンジンでも味付けが変わることで乗り心地は別物に近いという評価を受けています。
7-2:他メーカーのバイクと比較した個性
他メーカーのネオクラシック系バイクとしては、ホンダのCBシリーズやカワサキのZ900RS、スズキのSV650Xなどが挙げられます。これらのモデルはそれぞれに強いクラシカル要素やブランドの歴史を背負っており、見た目も比較的伝統的なスタイルを意識している傾向が強いです。
一方、XSR900はあくまで“レトロテイストを持ち込んだスポーツバイク”という立ち位置で、「クラシックとモダンのハーフ」と表現されるほど個性的です。そのため、Z900RSのように往年の名車Z1をほぼ踏襲したスタイルや、CBシリーズのようなオーソドックスなデザインを期待している人には、少々方向性が異なるかもしれません。しかし、逆に言えば“どこにも属さない”独自の存在感こそが、XSR900の最大の特徴となっています。
7-3:XSR900の評価と市場での立ち位置
ネオクラシックブームが続くバイク市場において、XSR900はヤマハが提示する一つの解答として存在感を示しています。しかし、Z900RSなどに比べると売上台数や認知度の点で後れを取っている面があるのも事実。これは、ZシリーズやCBシリーズなどが持つ長年のファン層や伝統的なブランド力が強いことも大きな要因です。
一方、XSR900は__「違いのわかるライダーに選ばれるオルタナティブな一台」との声もあり、大衆向けではないが熱心な支持者を獲得しているといえます。デザインやコンセプトが明確に分かれるため、大ヒットモデルにはなりにくいかもしれませんが、そのぶん個性的なライダーにとっては「他人と被りにくいバイク」としての価値があります。市場全体で見るとニッチなポジションですが、独特の魅力でしっかりと存在感を放ち続けているのがXSR900です。
8:XSR900購入における保証内容と注意点

8-1:バイク購入時の保証の範囲
メーカー保証の内容は時期や国によって異なりますが、一般的にヤマハの新車保証は2年間が基本となっています。エンジンやフレームなど主要部分の不具合が認められた場合は、保証期間内であれば無償で修理を受けられるのが一般的です。ただし、消耗品や外装の傷、事故による破損などは保証の対象外となることが多いため、購入時にディーラーでしっかり確認することが重要です。
また、新車だけでなく中古車を購入する場合にも、ディーラー認定中古車や販売店独自の保証プランが用意されているケースがあります。XSR900はMT-09同様人気のため、中古市場に一定数が出回っているものの、カラーや年式によっては品薄になることもあります。保証内容は店ごとに異なるので、「どこまで保証が適用されるのか」__を事前にチェックしてから購入を検討しましょう。
8-2:不具合報告とその改善への取り組み
XSR900は比較的新しいモデルとはいえ、リコールやサービスキャンペーンが全くなかったわけではありません。ヤマハ公式の__「リコール・改善対策情報」__を確認すると、過去に特定のロットでエンジン関連の部品に不具合が見つかったケースなどがあります。ただし、こうした問題はメーカーが早期に把握して対策を行っており、販売店を通じて無料で修理・改善が行われます。
また、XSR900に限らず現行のバイクは電子制御が多く採用されているため、電装系のトラブルが起こることがあります。実際にオーナー間でも「ECU(エンジンコントロールユニット)関連の不調を感じたらディーラーに相談を」__というアドバイスが見られます。こうした情報をこまめに収集し、定期点検やメンテナンスを怠らないことが、安心してXSR900を楽しむコツです。
8-3:購入後に後悔した人の意見
どんなに優れたバイクでも、購入後に後悔する人が一定数いるのは珍しいことではありません。XSR900に関しても、__「思っていたよりも前傾姿勢がキツかった」「街乗りが多いので扱いきれない」__といった意見があります。特に、リターンライダーで久しぶりにバイクに乗る場合、3気筒エンジンの鋭い加速や軽量ボディによる俊敏さに戸惑うこともあるでしょう。
また、見た目の好みで選んだはいいが、実際に乗るとイメージと違ったというケースも見受けられます。XSR900は見た目こそクラシカル要素を含みますが、その走りは現代的でスポーティーです。「もっとゆったり走りたかった」「想像よりもパワーがありすぎる」と感じる人にとっては、乗り換えのきっかけになってしまうかもしれません。後悔を防ぐには、可能な限り試乗を行い、自分の体格や好みに合うかを確かめてから購入するのが最善策です。
9:XSR900の魅力を最大限に引き出すカスタム法

9-1:簡単にできる個性を強調するカスタム
XSR900は純正でも個性の強いデザインですが、ちょっとしたカスタムで一気に印象を変えられるのが魅力です。まず簡単にできるのが、スクリーンやミラー、バーエンドなどの外装パーツの交換。これらを交換するだけで、レトロ感を強めたり、逆にモダンな印象に仕立てたりと好みに合わせたアレンジが可能です。
また、タンクカバーはカスタムパーツが豊富に出回っており、カラーや素材を変えるだけでもXSR900の雰囲気は大きく変わります。__「少しのパーツ交換で、街中でも注目されるデザインへ変貌した」__というオーナーのレビューもあり、コストを抑えながら個性をアピールできるのが魅力です。サイドバッグやシートカウルなどのアクセサリーを取り付けるのも、見た目と実用性の両面でメリットがあります。
9-2:プロが推奨するカスタムアイデア
バイクショップや専門メカニックに相談すると、XSR900ならではのカスタムを提案してくれることがあります。たとえば、サスペンション周りのアップグレードは、スポーツ走行を好む人にとって大きな効果が期待できます。フロントフォークのスプリングレート変更やリアショックの高品質モデルへの交換は、乗り味が格段に向上するため、「高速やワインディングがさらに楽しくなる」との声が多いです。
エキゾーストシステムの交換も定番カスタムの一つで、見た目だけでなくエンジン特性や音質の変化を楽しめます。ただし、車検対応や騒音規制を考慮した製品選びが必要となるので、信頼できるショップに相談するのが安心です。その他にもECUセッティングによるパフォーマンス向上や、ブレーキホースをステンメッシュに変えることでブレーキタッチがシャープになるなど、“走り”を重視したカスタムを行うと、XSR900のポテンシャルをさらに引き出すことができます。
9-3:カスタム後のデザインと走行性能の変化
XSR900はカスタムの幅が広いゆえに、一度手を加え始めると止まらなくなるライダーも多いようです。外装カスタムによって印象を変えつつ、サスペンションやブレーキといった走行系を強化することで、__「自分だけの一台」を追求できます。特に、スポーティーな走行を楽しみたい場合は、サスペンションチューニングやタイヤ交換などの影響が大きく、ワインディングでの安定感や旋回性能が格段に高まります。
一方、デザイン重視のカスタムを行う場合は、タンクカバーやシートの形状変更などでクラシカルに寄せることも可能です。こうしたスタイルは、「XSR900のレトロ感をより引き立てたい」__というオーナーに好まれ、カフェレーサーやスクランブラー風の仕上がりを楽しむ人もいます。走行性能とデザインの両面から手を入れられるのがXSR900の醍醐味であり、カスタムを通じて“ダサい”というイメージを完全に払拭することも十分可能でしょう。
私の体験談

私は50代になってからバイク熱が再燃し、いろいろな車種を検討した末にXSR900にも注目しました。当初は__「ダサいって言われることもあるけど大丈夫?」と友人に冗談交じりに言われたのですが、試しに乗ってみるとその評価は一変しました。確かに最初は見慣れないデザインに戸惑いもありましたが、乗り心地とエンジン特性の気持ちよさに惹かれ、今ではすごく格好良く感じています。
また、X(旧Twitter)で「#XSR900オーナー」を見ていると、同じ年代やリターンライダーの方々の投稿が多く、__「子育てが落ち着いたので思い切って買った」__という声もたびたび見かけます。カスタムパーツを活用して少しずつ見た目を変えていく過程も楽しく、週末のツーリングは私にとって最高のリフレッシュタイムです。今では「かっこ悪い」と言われても、むしろそれがXSR900の個性だと思えるくらい、深い愛着を持てるようになりました。
XSR900がかっこ悪いと言われる背景とデザインの真相 まとめ
XSR900は「ダサい」「かっこ悪い」と揶揄されることがある一方で、レトロ感とモダンデザイン、そして最新のスポーツ性能を併せ持つ個性的なバイクです。そのデザインの評価が二極化しやすいのは、クラシックバイクを求める層と最新機能を好む層の両方を狙った“ネオクラシック”というコンセプトが中途半端に映ることがあるからかもしれません。しかし、ヤマハが目指したのはあくまで「過去の名車を現代の技術でアップデートする」というアプローチであり、その結果として生まれた独特のスタイルは、他モデルにはない魅力を放っています。
実際に乗ってみると、MTシリーズ譲りのパワフルかつ扱いやすい3気筒エンジンがもたらす走行性能は非常に高く、街乗りからロングツーリング、ワインディングまで幅広いシーンで活躍してくれます。カスタムの幅も広く、外装の交換や足回りの強化で大きく印象や乗り味を変えられるため、“自分だけの一台”を追求する楽しさも格別です。価格面やデザイン面で他社モデルと比較して悩む方もいるでしょうが、XSR900が提供する個性とポテンシャルは、きっとその疑問を払拭する力があるはずです。
もし「ダサい」「かっこ悪い」という評判が気になるなら、ぜひ一度実車を見て、できれば試乗してみることをおすすめします。写真やネット上の評判だけではわからない、バイクの本質的な楽しさや所有欲を満たす感覚を体験できるでしょう。50代でリターンを考えているあなたにとって、XSR900は走りとデザインの両面で満足できる“新たな相棒”となる可能性を秘めています。最終的には自分の好みとライフスタイルに合った一台を選ぶのが大切ですが、XSR900があなたのバイクライフを一層豊かにしてくれる存在であることは間違いありません。