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イントロダクション
ホンダのX-ADVは、アドベンチャースタイルとスクーターの快適さを融合させたユニークなモデルです。かく言う管理人も気に入り以前所有していた愛機です。しかし、他のオーナーから購入後に「期待と違った」という話をお聞きすることもあります。こういった後悔を避けるためには、事前の情報収集が重要になります。本記事では、X-ADV所有経験者だからこそ分かる、購入時に知っておくべき重要なチェックポイントや、特に注意したい点を詳しく解説します。
1: X-ADV購入前に知っておきたいこと
1-1: X-ADVの基本設計とデザイン
X-ADVは、スクーターとオフロードバイクのハイブリッドとして設計されており、独特なデザインが大きな魅力です。フレームやサスペンションは、ある程度の未舗装路にも対応できるよう設計されており、都市と郊外の両方でオールマイティな乗り心地を提供してくれます。特に、前後の大径ホイールと高いグラウンドクリアランスが、走破性を強化しています。
1-2: ホンダX-ADVのアドベンチャースタイルの魅力
X-ADVは、アドベンチャースタイルを採用しているため、長距離ツーリングやオフロード走行にも適しています。ツーリング時の収納力や快適性に優れており、アクティブなライフスタイルを楽しむライダーに最適です。また、そのデザインは機能性を重視しているだけでなく、見た目にもスタイリッシュです。
1-3: 新型X-ADVと2025年モデルの動向
ホンダは定期的にX-ADVの新型モデルを発表しており、2024年8月現在、新車の販売が国内でストップされている状況で、近い将来に新型に切り替わる可能性が予想されています。その内容についてはまだ不明ですが、初代(2017~2020年)、2代目(2021~2024年)と4年間隔で大きな変更が繰り返されていますので、2025年に新型が発売されるとしたら大きな変更がされるかもしれません。
『2024年9月25日追記』
メディアにて2025年欧州にて新型X-ADVが発売されることが発表されました。クルーズコントロールなど様々な機能が追加される予定です。日本国内での発売はあるのか?あるとすればいつになるのか気になりますね。 出典:ヤングマシン
2: X-ADVの走行性能とエンジンの特徴
2-1: DCTとMTの違いと運転感
X-ADVの特徴の一つは、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)です。これにより、自動変速と手動変速の両方が選択可能で、好みに合わせた運転が楽しめます。かつてのDCT変則時にギクシャク感が有ったと聞いていますが、現行モデルは自動でとても滑らかにシフトチェンジしてくれますし、下手なドライバー(管理人)より余程上手にシフトチェンジしてくれますので、峠などカーブの多いツーリングでは安心感がまるで違ってきます。さらに信号待ちなどストップアンドゴーの多い走行では、自動で1速に戻りエンストの心配が無いことが、この上なく快適で疲労が少ない走行を実現してくれます。
2-2: X-ADVのコーナリングと走行性能
X-ADVは、スクーター形状のバイクとしては異例のコーナリング性能を持っています。車両重量は236kgとそれなりに重いのですが、NCシリーズと共通のフレームを使用しており、エンジンが前傾しフレームの底部に固定されているため低重心となり、スムーズなコーナリングを可能にしています。またX-ADVのフロントブレーキにはダブルディスクと対向4ポッドのラジアルマウントブレーキキャリパーを組み合わせ、リアはシングルディスクブレーキを装備しSS並に強力です。中低速トルク重視のエンジン特性も相まって峠道では決して遅いバイクではありません。さらにアドベンチャーバイクとしての走破性能を持ち合わせていますので、オンロードからオフロードまでオールマイティな走行性能を持っていることも大きな魅力です。
2-3: エンジンのパワーと加速性能
X -ADVは低・中回転域で力強いトルク特性を発揮する745cm³・水冷4ストローク直列2気筒のエンジンを搭載し、スタートから低速時、中高速走行においても驚くほどの力強さを感じさせてくれます。管理人が初めて運転した時、アクセルを回した瞬間に体を後ろに持っていかれるようなトルク感は本当に忘れられません。また高速道路走行でも常識的なスピード域に於いては、いつでもアクセルオンだけでスムーズな追い抜き加速が可能です。さらに渋滞や市街地でのノロノロ走行などの低速域でもしっかりとしたトルクが得られるため、街中での乗りやすさも両立しています。
X -ADVの水冷4ストローク直列2気筒のエンジンから吐き出されるエクゾーストノートは野太く、いかにもビッグバイクに乗っている事を誇らしく感じる事ができるものです。
3: X-ADVの価格と中古車市場
3-1: 新車価格と中古価格の比較
X-ADVの新車販売が止まっている現在、現行モデルの中古市場への流通数は少なく、出たとしても価格は高めで推移しています。管理人も2023年にX-ADVをカチエックス(旧アップス)に売却した際は、新車購入時とほぼ変わらない価格で売却できました。
3-2: 中古X-ADVの選び方と注意点
中古車を選ぶ際は、メンテナンス履歴や走行距離に注意が必要です。特に、DCTのメンテナンスがきちんと行われているかを確認することが、購入後のトラブルを防ぐために重要です。バイクのメンテナンスノートに点検、整備履歴を残しておく事も売却時の証明ともなります。またHondaの場合、スマホアプリの「HondaGO RIDE」に登録することで愛車のメンテナンス時期や整備記録を一括管理することもできますので、ご自身が売却する場合も想定して記録を残していく様にしましょう。
3-3: X-ADV購入における後悔を防ぐポイント
購入後の後悔を防ぐためには、まず試乗し、実際の乗り心地やエンジンフィーリングを確認することが大切です。しかし中古市場で販売されているバイクはほとんど試乗することができない事が多いため、過去の修理履歴や購入後の保証内容が明確になっているか、信頼できる販売店かどうかが判断する重要な要素になってきます。また、メーカーディーラーやレンタルバイクショップに試乗車があれば実際に乗ってみて実感してみることも大切です。
4: X-ADVの燃費性能と日常使用
4-1: 通勤やツーリングでの燃費評価
X-ADVは、そのアドベンチャースタイルから一見燃費が悪そうに見えるかもしれませんが、実際のところは効率的な燃費性能を発揮します。通勤時の燃費は、街乗りが中心の場合でもリッターあたり25km程度の燃費を期待できます。ツーリングでは、さらに高効率の走行が可能で、長距離を移動しても燃費は良好です。特に、DCTのスムーズな変速により、エンジンの無駄な燃料消費を抑え、結果的に燃費が向上します。
4-2: 走行距離と燃費の実際
X-ADVの燃費に関しては、日常的な使い方やライディングスタイルによって異なる結果が出ます。高速道路を走行する場合、エンジンが安定して稼働するため、リッターあたり30km以上の燃費も期待できます。一方、信号が多い街中では、燃費が若干落ちることがあります。一般的な使い方であれば、1回の給油で300km以上走行できるため、ツーリングにも適した性能です。また最近の大型バイクは燃料がハイオク仕様である事が多く、結果燃料コストがかさんでしまうのですが、X-ADVはレギュラー仕様となっておりトータル燃料コスト低減に貢献してくれます。
4-3: 燃費向上のためのメンテナンス方法
燃費を向上させるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に、エンジンオイルの交換や空気圧の管理を怠らないことが大切です。また、エアフィルターの清掃や交換も燃費に大きな影響を与えます。これらの基本的なメンテナンスをきちんと行うことで、燃費性能を最大限に引き出すことが可能です。
5: X-ADVのカスタムとパーソナライズ
5-1: 愛車を個性化するカスタム方法
X-ADVは、カスタムしやすいモデルとしても人気です。バイクの個性を際立たせるために、エンジンガードやハンドルグリップの変更、スクリーンの高さ調整など、多くのカスタムパーツが用意されています。また、外観だけでなく、パフォーマンス向上を目指すカスタムも多く、特にマフラーの交換やサスペンションのアップグレードが人気です。
5-2: ホンダX-ADVのカスタム事例
多くのオーナーが、X-ADVの見た目と性能を向上させるために様々なカスタムを施しています。例えば、オフロード仕様にするために、タイヤやホイールを交換するケースや、ツーリングに特化させるために大型のパニアケースやトップボックスを装着する事例が多く見られます。また、ライトカスタムで、LEDライトやウインカーを交換するなど、細かいパーツを自分好みにアレンジするオーナーも増えています。
5-3: カスタムによる性能向上の評価
カスタムは見た目だけでなく、バイクの性能にも大きな影響を与えます。例えば、エキゾーストシステムの交換はエンジンのレスポンスを改善し、走行時の加速感が向上します。また、サスペンションのアップグレードにより、コーナリング性能が向上し、快適な乗り心地が実現します。
6: X-ADVの安全装備と快適装備
6-1: ライダーの好みや走行状況に応じた4つのライディングモード選択
X-ADVには4つのプリセットに加えユーザー設定の選択が可能です。ライダーのスロットル操作を電気信号に変換してスロットルバルブの開度制御を行うスロットルバイワイヤシステム(TBW)を採用していますので、AT選択時のシフトスケジュール(D)、Honda セレクタブル トルク コントロール(T)による後輪駆動力レベル、エンジン出力(P)、エンジンブレーキ(EB)の制御レベルを組み合わせたライディングモードや、フラットダート走行を想定した3Gを設定し各パラメーターの制御レベルを専用で組み合わせたフラットダートモードで、よりエキサイティングな走りを可能としています。またライダーオリジナルのユーザーモード設定が可能で、ライダーの好みや走行状況に応じたライディングが楽しめます。
6-2: フロントリアサスペンションの安全装備
X-ADVのフロント、リアサスペンションにはABS(アンチロックブレーキシステム)が標準装備されています。またフロントサスペンションは、スポーツモデルにも採用されているφ41mmの減衰力調整式倒立フロントフォークを採用。リアには、軽量なモノサスペンションがプロリンクでマウントされ、さらに乗り方に合わせて特性を変えられるプリロード調整機構を前後に備えています。またアルミ製のスポークホイール(ステンレススポーク、チューブレス仕様)とブロックパターンタイヤを採用したデザインはアドベンチャーテイストに溢れています。フロントは走破性に寄与する17インチ、リアはラゲッジスペースの容量との両立を図った15インチのホイールを装着。また、L型タイヤバルブにより、日常の空気圧チェックや空気充填時のメンテナンスのしやすさにも配慮されています。
6-3: 長距離運転での安全性
X-ADVには後輪への駆動力のレベルを必要に応じて任意に選択できるHonda セレクタブル トルク コントロールが装備されています。左手元のハンドル上部に配置されたレベル切替スイッチで、ライダーによる後輪駆動力のレベル選択(2レベル+オフ)が可能です。レベル設定オンの状態では走行中、前・後輪の回転差を感知し、そこから算出したスリップ率がライダーの選択した所定のレベル以上となった場合、ECUが後輪のタイヤがスリップしたと判断し、燃料噴射を最適にコントロールします。エンジントルクの最適化により後輪駆動力を抑制します。システム作動時はメーターパネルのインジケーターの点滅で、システムが作動していることを知らせてくれます。
7: X-ADVの乗り心地とシートポジション
7-1: シートの快適性とオプション
X-ADVのシートは、長時間のライディングにも対応できるように設計されています。標準装備のシートは広く、適度な硬さがあり、長距離ツーリングでも快適です。ただし、さらに快適性を求めるライダーには、オプションでゲルシートやハイシートが用意されています。これにより、ライディングポジションやクッション性を自分の好みに合わせることが可能です。
7-2: ハンドル位置と乗車姿勢の調整
X-ADVは、ライダーの身長や体型に合わせてハンドル位置や乗車姿勢を調整することができます。標準のハンドルバーは、立ち乗りや座り乗りどちらにも対応できるような位置に設定されていますが、ハンドルライザーや延長キットを使用することで、さらに細かく自分に合ったポジションを追求することが可能です。これにより、長距離ツーリング時でも疲れにくくなります。
7-3: 長距離ツーリング時のおすすめポジション
長距離ツーリングでは、快適な乗車姿勢が重要です。X-ADVの広いシートと高めのハンドルバーは、背筋を伸ばして自然な姿勢を保つのに最適です。加えて、フロアステップの位置が絶妙で、足を自由に動かしやすく、リラックスしたポジションを取ることができます。腰や膝の疲労を防ぐためにも、休憩時にはストレッチをしながら体をリフレッシュさせると良いでしょう。しかし反面スクータースタイルで足場が体の前方になるため元々バイクを乗ってきたライダーには、コーナリングがしにくい、ニーグリップがしにくいなどの不満が出てくる事があります。そんな時、是非おすすめしたいのがオプションステップの追加です。オプションステップを取り付けていただくことで足の位置が体の中心線に揃うため、長年バイクを乗り続けてきたライダーの方にもしっくりとくるライディングスタイルになってきます。
8: X-ADVの性能に関するユーザーレビュー
8-1: クルーズコントロールが欲しかった?
X-ADVには最新の安全装備が充実していますが、ひとつ残念ポイントをあげるとしたらクルーズコントロールがないことです。長距離ツーリングでは、一定速度で走行できるクルーズコントロールが大いに役立ちます。手首の疲労を軽減し、快適に走行できるため、多くのライダーが長距離移動の際にその便利さを実感しています。X-ADVは様々なロングツーリング時の安全、快適機能を装備しているのにクルーズコントロールが無いことは本当に残念です。しかしその残念ポイントも案外簡単に解決できるアイテムをご紹介します。それはスロットルアシストグリップです。安価なパーツですが、アクセルの開度固定を手のひらで行う事ができますので、右手の疲労を軽減し、簡易ですがクルーズコントロールの代替機能として活用できます。
『2024年9月25日追記』
メディアにて2025年欧州にて新型X-ADVが発売されることが発表されました。クルーズコントロールなど様々な機能が追加される予定です。出典:ヤングマシン
8-2: 満足ポイントと不満点の比較
満足点としては、X-ADVの高いデザイン性や優れた走行性能、そして快適なシートが挙げられます。一方で、不満点としては236kgと車重が重めであることや、シート高が790mmと他のアドベンチャーバイクと比較して低めであるにも関わらず、スクーター形状の幅広のシートのため足つきが悪く、ライダーの身長により爪先立ちとなるケースがあり、取り回しがやや難しいという意見も聞かれます。特に、街中での低速走行時には、足つきの悪さは不安を感じることがあるため、購入前にしっかりと試乗して確認することが推奨されます。
8-3: 実際の使用者からのフィードバック
実際の使用者のフィードバックでは、長距離ツーリングにおいても快適であることが多く語られています。特に、エンジンのトルク感やDCTのスムーズな変速が高評価を得ています。ただし、オフロードでの走行には若干の注意が必要との声もあり、舗装された道路での性能を最大限に発揮するモデルと言えるでしょう。
9: X-ADVを選ぶ理由と競合モデル比較
9-1: X-ADVを選ぶ際の決め手
X-ADVを選ぶ理由として多くのライダーが挙げるのは、アドベンチャーとスクーターの融合というユニークなコンセプトです。快適性と走破性のバランスが取れているため、通勤から週末のツーリングまで一台でこなせる点が大きな魅力です。
9-2: 競合モデルとの違いと比較
競合モデルとしては、BMWのC400Xやスズキのバーグマン400などが挙げられます。これらのモデルと比較すると、X-ADVはオフロード性能が優れている点が大きな違いです。また、DCTを搭載している点でも他のスクーターとは一線を画しており、よりスポーティな走行が楽しめることが特長です。
9-3: アドベンチャーモデルとしての位置付け
X-ADVは、ホンダのアドベンチャーラインアップの中でも、特にユニークな存在です。オフロードバイクとしての性能を持ちながら、スクーターの利便性を兼ね備えているため、多くのライダーがその多用途性を評価しています。特に、日常使いとアドベンチャーの両立を目指すライダーにとっては、非常に魅力的な選択肢です。
Q&A
- X-ADVの燃費が悪いと聞くが、実際どうなのか? 燃費は使い方次第ですが、一般的にリッターあたり25km以上の燃費を期待できます。高速道路ではさらに効率的に走行でき、リッターあたり30km以上も可能です。
- X-ADVをすり抜けで使う際に気をつけるべき点は何か? 車体の幅が広めなので、すり抜け時には慎重な操作が必要です。特にミラーの位置に注意を払いながら、無理のない範囲ですり抜けを行うことが推奨されます。
まとめ
X-ADVは、そのユニークなデザインと多用途性で多くのライダーから支持されています。この記事では、X-ADV購入時のチェックポイントや実際の使用者からのフィードバック、カスタム方法など、購入後に後悔しないための情報を詳しく紹介しました。購入を検討している方は、まずは自分の使い方に合った仕様やモデルを選び、試乗を重ねることで最適な選択ができるでしょう。