NC750Xの市場評価を分析!不人気の理由と実際の実用性

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  1. 1.イントロダクション
  2. 2.NC750Xが不人気と言われる理由とは?
    1. 2−1.不人気の主な原因は何?
    2. 2−2.ユーザーの口コミから見える不満点
    3. 2−3.NC750Xの市場評価と人気の推移
  3. 3.実際のNC750Xの実用性はどうなのか?
    1. 3−1.燃費の良さとツーリング性能の魅力
    2. 3−2.パニアケースなど収納性能の解説
    3. 3−3.長距離走行での快適性と乗り心地
  4. 4.NC750X不人気の解決策と対策
    1. 4−1.カスタムや改造での快適性向上方法
    2. 4−2.クラッチやDCTへの改善案
    3. 4−3.中古市場での需要と買取査定ポイント
  5. 5.NC750Xの走行性能を徹底評価
    1. 5−1.高速道路での最高速と追い越し性能
    2. 5−2.取り回しのしやすさと重心設計
    3. 5−3.トルクやエンジン性能の感想
  6. 6.NC750Xの燃費性能と経済性の魅力
    1. 6−1.実燃費の平均値と比較
    2. 6−2.給油回数削減のメリット
    3. 6−3.通勤や街乗りでの使用感
  7. 7.NC750Xと他モデルとの比較評価
    1. 7−1.同排気量クラスとの違いと特徴
    2. 7−2.ホンダNCシリーズの中での位置付け
    3. 7−3.他メーカーのアドベンチャーバイクと比較
  8. 8.NC750Xの実際の購入価格と費用感
    1. 8−1.新車価格と中古市場の相場
    2. 8−2.フルパニア装備の価格について
    3. 8−3.維持費やランニングコストの平均
  9. 9.NC750Xの詳細スペックと仕様解説
    1. 9−1.排気量やエンジン性能を詳しく解説
    2. 9−2.足つき性能とシート高の評価
    3. 9−3.具体的な装備やアクセサリー情報
  10. 10.私の体験談
  11. 11.NC750Xの市場評価を分析!不人気の理由と実際の実用性 まとめ
  12. 12.2025年1月9日ニュースリリースによる最新情報

1.イントロダクション

NC750Xはホンダが誇るミドルクラスのアドベンチャーバイクですが、「不人気」という声が聞こえてくることも事実です。なぜ評価が分かれるのか、その理由を丁寧に分析し、本当に不人気と言えるのかを検証します。本記事では、実際のユーザーの声や市場評価データをもとに、NC750Xの実用性や走行性能、燃費、デザイン面など多角的に検討し、その魅力と課題を探ります。さらに、中古車市場での需要やコスト感も含め、購入を検討している方の疑問を解消するための情報を網羅しました。

2.NC750Xが不人気と言われる理由とは?

2−1.不人気の主な原因は何?

NC750Xは、ホンダの公式サイト(ホンダ公式サイト)で紹介される人気モデルの一角を担っているように見えます。しかし一部のライダーの間では、「思ったほど人気が出ていない」「街中であまり見かけない」という声が存在します。

では、その主な原因として考えられる点を整理してみましょう。まず、NC750Xのエンジン特性は低回転からトルクが出る設定であり、高回転域での刺激を求めるライダーには物足りないと感じられる場合があります。特にスポーツ志向が強い方にとっては、回して楽しむエンジンフィールが乏しく感じるかもしれません。さらに、アドベンチャースタイルという外観は、オフロードイメージや重量感があるため「取り回しが大変そう」「本格的にオフロードを走るわけでもない」と敬遠されるケースがあるようです。

もう一つ指摘されるのは、海外製アドベンチャーバイクへの憧れやブランドイメージです。BMWやKTMといった欧州メーカーのアドベンチャーモデルに惹かれる方が多いことから、日本製バイクとしてのNC750Xが影に隠れてしまう状況もあると考えられます。「日本製アドベンチャーバイクは地味に見えてしまう」という声がSNSなどで散見されることから、ブランド力において損をしている面も否めません。

2−2.ユーザーの口コミから見える不満点

NC750Xに関する不満の声をインターネット上で拾うと、まず挙がってくるのは「パワー不足感」です。実際には街乗りやツーリング用途に十分なパワーを持ち合わせていますが、リッターバイクや高回転を多用するエンジンに乗り慣れたライダーからすれば、どうしても刺激が足りないと映るようです。

次に指摘されるのが、やや高めに感じるシート高です。ホンダが公表している数値(約800mm前後)自体は国産アドベンチャーバイクとしては標準的ですが、足つきに不安を抱えるライダーから「一度またがってみると重心が高く感じる」という口コミが見受けられます。また、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)モデルの変速フィールに違和感を持つユーザーもいます。「DCTが便利なのはわかるけれど、シフトダウンのタイミングが自分の感覚と合わない」という意見が多いようです。

デザイン面では、角ばったカウル形状や独特のフロントマスクが「好みを分ける」と言われがちです。「もう少しスポーティーな見た目だとよかった」「アドベンチャーらしい武骨さに欠ける」といった声もあり、デザインが購入意欲をそぐ原因になっている場合もあります。

2−3.NC750Xの市場評価と人気の推移

NC750Xは2014年頃に国内導入されたNCシリーズの一翼を担い、初期型の700ccから排気量を拡大して誕生しました。もともと「ニューミッドコンセプト」として扱いやすさ、低燃費、手頃な価格帯を武器にアピールしてきましたが、近年では他のメーカーもミドルクラスのアドベンチャーモデルを続々とリリースしています。そのため、比較検討される車種が増え、NC750Xだけが特筆される機会が減ってきたことも人気低迷の一因として考えられます。

一方で、ビギナーからリターンライダーまで幅広い層が注目する“扱いやすいバイク”としてのポジションは健在です。近年はYouTubeのモトブロガーやSNSの拡散によって、「燃費が良く、扱いに困らない良バイク」という評価が再注目を集めています。ホンダの販売店スタッフへのインタビュー(参考:バイクショップインタビュー)によると、「NC750Xは年々安定した需要があるが、爆発的なヒットというより地道に人気を得ている」との見方もあるようです。このように、派手さが少ない分、“隠れたロングセラー”として定着し始めているとも言えます。


3.実際のNC750Xの実用性はどうなのか?

3−1.燃費の良さとツーリング性能の魅力

NC750Xが高く評価されるポイントの一つは、その優れた燃費性能です。公表値としてはリッターあたり30kmを超えるとされ、実際のユーザー報告(みんバイク口コミなど)でも高速巡航で30km/L前後を記録する事例が目立ちます。これはロングツーリングにおいて燃料代を節約できるだけでなく、頻繁な給油を気にせずに走りに集中できる大きなメリットとなります。

また、ミドルクラスのエンジン排気量とアドベンチャースタイルは、ロングツーリングにも適したパッケージです。アップライトな乗車姿勢と広い視野角は、長時間走行による疲れを軽減します。日本国内だけでなく、海外ツーリングを視野に入れるライダーにとっても扱いやすい特性でしょう。「NC750Xで北海道を一周したけれど、燃費が良いおかげで給油の心配が少なかった」というユーザーの声がSNS上で散見されるように、実用性という観点ではしっかりと評価されています。

さらに、DCTモデルではシフトチェンジ操作が不要なため、ツーリング先での渋滞時や市街地走行でも疲れにくいのが特徴です。手動クラッチモデルに慣れたライダーでも、長距離ツーリングではDCTの快適さを実感しやすいでしょう。

3−2.パニアケースなど収納性能の解説

NC750Xには、ガソリンタンク部分をフロントトランクとして活用する構造が採用されています。これはNCシリーズの大きな特徴で、フルフェイスヘルメットが収納できる容量を備えているため、「タンクバッグ要らずで荷物管理が楽」と好評です。ライダーがツーリング先で荷物をまとめる際や買い物をするときにも重宝する仕様となっています。

さらに、純正オプションやアフターマーケット品でパニアケースやトップケースを装着すれば、長距離ツーリングでも圧倒的な収納力を手に入れることが可能です。アドベンチャーバイクらしい大型のパニアを組み合わせることで、キャンプツーリングに必要な道具を十分積載できるため、アウトドア好きのライダーにとっては非常に魅力的なポイントとなります。実際、「NC750Xの収納力は同クラスの中でもトップクラス」という評価がバイク誌などで度々紹介されています。

一方、パニアケースを装着すると車幅が広がるため、すり抜けなどがしにくくなるというデメリットも否定できません。しかし、パニアケースを取り外して走行できる可変性はNC750Xの強みとも言えます。必要なときだけケースを取り付ける運用をすれば、街乗りでも取り回しのストレスを最小限に抑えることができるでしょう。

3−3.長距離走行での快適性と乗り心地

NC750Xは、比較的ソフトなサスペンションセッティングがなされており、路面の凹凸をしっかり吸収してくれます。ハードなスポーツモデルに比べると、コーナリング時のダイレクト感は薄いものの、ツーリング目的であればむしろ快適に感じるライダーが多いようです。アップライトなハンドル位置は姿勢を起こしやすく、腰や背中への負担を軽減してくれます。

また、スクリーンが標準で装着されており、走行風の直撃をある程度防いでくれます。身長や体格によっては風の流れが肩付近に集中するケースもありますが、オプションの大型スクリーンや社外品のウインドシールドを活用すれば、高速道路での疲労感を大幅に減らせるでしょう。「NC750Xで数百キロのロングツーリングをしても、疲れにくく快適だった」という報告も多く、総合的に見て長距離走行に適したモデルと言えます。

ロードバイクと違ってサスストロークが長めのアドベンチャーバイクなので、悪路に遭遇してもある程度の余裕があります。ただし、本格的なオフロード走行を想定した設計ではないので、林道程度までに留めておくのが無難です。そこを理解しつつ長距離を走る分には、非常に快適な乗り心地を提供してくれるでしょう。


4.NC750X不人気の解決策と対策

4−1.カスタムや改造での快適性向上方法

NC750Xの評価が低めに見られる理由のひとつに、標準状態での地味さが挙げられます。ですが、このバイクはカスタムや改造を施すことで自分好みに仕上げやすいのがメリットです。特に注目したいのはシートやハンドル周りのカスタムで、ロングツーリングを想定するならより快適な社外シートやハンドルライザーを装着すると、格段に疲れが軽減します。

また、足回りを強化したい場合は、フロントフォークスプリングやリアサスペンションを社外品に交換するだけでも走行フィーリングが向上します。「NC750Xの足回りをアップグレードしたら、コーナリングが楽しくなった」というカスタム事例も多く、スポーツ走行寄りの設定にすることも可能です。

排気音や見た目にこだわりたい人には、マフラー交換が定番のカスタムメニューでしょう。NC750Xはアフターパーツの選択肢が比較的豊富で、ヨシムラやアクラポビッチなど有名ブランドから多数リリースされています。マフラーを変更することで音質とルックスが変わり、存在感を高められます。こうしたカスタムのしやすさは、NC750Xを楽しむうえで不人気感を払拭する大きなポイントとなるでしょう。

4−2.クラッチやDCTへの改善案

クラッチ操作を楽しみたい人にとっては、DCT仕様を選ばないという選択もあります。ただ、DCTならではのシームレスな変速は街乗りでの利便性が高く、「渋滞時の疲労が激減した」というユーザーからの声が多いです。そのため、DCTにどうしてもなじめない場合は、手動クラッチモデルを選ぶ方が精神的なストレスを減らせるでしょう。

一方、DCTモデルに乗り続ける人向けには、マニュアルモードを活用しつつシフトダウンのタイミングを自分でコントロールする方法があります。どうしても自動制御がライダーの意図とずれる場合は、スイッチ操作で素早くギアを合わせることを癖づけると快適性が上がります。また、ECUの再書き換えやギア比の変更など、専門ショップに依頼すればDCT制御を好みに近づけることも不可能ではありません。

クラッチレバーがないことで「バイクらしさが足りない」という意見を持つ方もいますが、慣れると手放せない快適性があるのがDCTの特徴です。もし周囲にDCTモデルのオーナーがいるなら、実車を試乗させてもらいながら改善策を聞くのも良い方法です。

4−3.中古市場での需要と買取査定ポイント

中古バイク市場では、NC750Xは比較的流通量が多く、価格帯も幅広いのが特徴です。不人気というイメージとは裏腹に、リターンライダーや通勤・通学用としての需要が堅実にあるため、極端に値崩れしているわけではありません。とはいえ、新型モデルが登場すると旧モデルの価格がやや下がる傾向があるため、売り時の見極めは重要です。

買取査定で評価されやすいポイントとしては、まず外装の状態や純正オプションの有無が挙げられます。NC750Xはパニアケースやトップケースなどの付属品が充実しているとプラス査定になりやすいでしょう。また、DCTモデルか手動クラッチモデルかでも査定額に差が出ることがあります。走行距離や定期メンテナンス履歴も重要で、「低走行距離かつディーラー点検整備記録が完備されている車両は、高値で買取られやすい」とバイク王やレッドバロンなどのショップでも明言されています。

中古で購入を検討する場合、適度に走行している個体の方が、むしろトラブルが少なくエンジンが当たりの状態になっているケースもあります。信頼できる店で購入前に試乗を行い、異音やDCTの変速ショックがないかを確認することが大切です。


5.NC750Xの走行性能を徹底評価

5−1.高速道路での最高速と追い越し性能

NC750Xのエンジンは低中速トルクに重点を置いた設計ですが、実際の高速道路走行では十分な余力があります。最高速は公道で計測することが難しいため、サーキットや海外メディアのテスト結果を参考にすると、おおむね180km/h前後まで到達可能と言われます。日本の高速道路で法定速度プラスアルファの追い越しを行う程度であれば、まったくストレスを感じないでしょう。

追い越し性能に関しては、高速道路の合流や車線変更の際に必要な加速力を確保できるだけのトルクがあるため、合流が苦手という人でも安心です。「一般道から高速道路の合流でスムーズに加速できた」というユーザーの声も多く、実用域でのパワーは十分と評価されています。一方、排気量が大きいリッターバイクと比べると「回せば一気にトップスピードへ」という感覚は薄いかもしれません。

5−2.取り回しのしやすさと重心設計

アドベンチャーバイクは外見から「取り回しが大変そう」と思われがちですが、NC750Xはエンジンを前傾させることで低重心化を図っており、車体重量の割には取り回しがしやすい設計になっています。実際にまたがってみると、サイドスタンドを立てた状態から起こす動作が想像よりも軽く感じるという声が多く聞かれます。

ただし、車体自体は400ccクラスよりも大きく、風防やカウル、パニアケースを装着するとさらに幅が広がります。そのため、都心部でのすり抜けや狭い駐輪場での切り返しは多少苦労するかもしれません。「小回りが利くというわけではないが、慣れれば意外に扱いやすい」という意見もあり、オフロードバイクやフルカウルスポーツバイクとは異なる独特の扱い方に慣れる必要があります。

また、燃料タンクをシート下に配置していることで、ライダーがまたがる位置と車体の重心が近くなっており、停車時の安定感が増している点もNC750Xの特徴です。この構造が取り回しを容易にしている一因でもあります。

5−3.トルクやエンジン性能の感想

NC750Xは排気量750ccクラスの並列二気筒エンジンを搭載しており、最大トルクは低回転域からしっかり発揮されるため、街乗りや高速走行において扱いやすいのが特徴です。高回転を多用しない設計のため、エンジンの寿命が比較的長く、メンテナンスコストを抑えやすい点も評価されています。

一方、高回転域でのパワーフィールに物足りなさを感じるライダーもいます。スポーツ性を重視するのであればCBRなどのスポーツモデルに目が行きがちで、NC750Xのエンジン特性は「必要十分なパフォーマンスだが、熱狂的な走りは得られない」という評価に落ち着くことが多いようです。「ツーリングメインならこのエンジン特性で十分。むしろ長距離で疲れにくくて助かる」といった声が大勢を占めています。

また、DCTモデルではギアチェンジのタイミングをコンピューターが制御するため、常に最適な回転数をキープしようとする設計がなされています。結果として、燃費の向上とエンジン寿命の延命に寄与する一方、「自分でギアを選びたい」というライダーにはやや物足りない部分もあるでしょう。


6.NC750Xの燃費性能と経済性の魅力

6−1.実燃費の平均値と比較

実燃費はライダーの走り方や道路状況によって変化しますが、NC750Xの平均実燃費はおおむねリッターあたり25〜35km程度という報告が多く見られます。高速巡航が多ければ30km/Lを超えることも珍しくなく、街乗り中心だと25km/L前後に落ち着く傾向があります。「年間1万キロ以上走るライダーでも、燃料代が他の大型バイクに比べてかなり安い」との口コミがバイク関連SNSで多く投稿されています。

これは、並列二気筒エンジンと低回転重視のセッティング、そしてDCTの効率的なギア選択が組み合わさって実現されるものです。例えば、同じクラスのアドベンチャーバイクと比べても燃費性能は頭一つ抜けているケースが多く、長距離ツーリング派だけでなく、毎日の通勤・通学にバイクを活用する層にも魅力的な要素となっています。

6−2.給油回数削減のメリット

NC750Xはタンク容量も13〜14リットル程度と大きすぎるわけではありませんが、燃費の良さゆえに一度の給油で走れる距離が長いのが特長です。長距離ツーリングではガソリンスタンドが少ない地域を走ることもあるため、給油を気にせずに走れるというのは精神的な安心感につながります。「ロングツーリングで給油のタイミングを気にせず走れる」ことで、旅の計画を立てやすくなるのです。

また、給油の回数が減ることで、金銭的なコストが下がるだけでなく、給油にかかる時間を節約できるという副次的なメリットもあります。大人数でツーリングするときなどは、給油のたびに全員がスタンドへ立ち寄る必要があり、時間もかかります。燃費の良いバイクに乗っていれば、そのストレスを軽減できるでしょう。

6−3.通勤や街乗りでの使用感

実用的な側面から見ると、NC750Xは通勤や街乗りにおいても十分なメリットがあります。まず、良好な燃費性能に加えて、DCTモデルであれば渋滞時のクラッチ操作の煩わしさが無い点は大きいでしょう。さらに、収納スペースが豊富なので、職場や学校で使う荷物をバイクに収められるのも便利です。

街乗りではどうしてもストップ&ゴーが多くなりますが、NC750Xの低速トルクの豊かさは、信号待ちからの発進をスムーズにしてくれます。「小排気量バイクと比べても、大型バイク特有の発進時のぎこちなさが少ない」という意見があり、慣れていないリターンライダーでも扱いやすいと評価されています。車体サイズゆえに狭い道でのUターンなどには多少の慣れが必要ですが、総合的には街中でも快適に使えるバイクと言えるでしょう。


7.NC750Xと他モデルとの比較評価

7−1.同排気量クラスとの違いと特徴

NC750Xは750ccという中間排気量帯に位置しながら、実質的には大型免許で扱うことになるバイクです。国内メーカーのミドルクラスアドベンチャーモデルとして、スズキのVストローム650やカワサキのヴェルシス650などが比較対象に挙がります。これらのモデルと比べると、NC750Xはエンジン特性が低中速重視であり、より実用性に振った設計が特徴的です。

一方で、Vストローム650やヴェルシス650は高回転域を多用するような乗り方にも対応しやすく、スポーツツアラー寄りの性格を持っています。「NC750Xはやや大人しめだが、燃費や維持費で優位に立つ」というレビューが多く、コストパフォーマンスを重視するライダーには魅力的です。また、DCTを選べるのはホンダNCシリーズの強みで、クラッチ操作のわずらわしさから解放されたい人にとっては大きなアドバンテージとなるでしょう。

7−2.ホンダNCシリーズの中での位置付け

ホンダNCシリーズには、NC750Sやインテグラなども含まれますが、アドベンチャースタイルを採用しているのはNC750Xだけです。NCシリーズは“ニューミッドコンセプト”と呼ばれる低重心設計や燃料タンク代わりのフロントトランク、DCTの採用などを共通理念として持っており、その中でもNC750Xは“ツーリング性能”と“多用途性”を強く打ち出しています。

NC750Sはネイキッドスタイルでややスポーティーなポジション、インテグラはスクーター的な外装を持つモデルで利便性重視、というようにキャラクターが明確に分かれているのがシリーズの特徴です。「シリーズの中で最もAdventureらしさを備え、積載性に優れるモデル」がNC750Xといえるため、キャンプツーリングや長距離走行をメインとする方に向いています。

7−3.他メーカーのアドベンチャーバイクと比較

近年、アドベンチャーバイク市場は非常に活況を呈しており、ヤマハのTénéré700やスズキのVストローム800DE、カワサキのヴェルシスシリーズなど、各社が個性的なモデルを投入しています。欧州勢ではBMWのF750GSやKTMの790 Adventureなどが人気を博しており、高いオフロード性能や先進的な電子制御を備えたモデルが多いです。

これらと比較すると、NC750Xはオフロード走行には強くありませんが、オンロードでの快適性と実用性、燃費の良さで対抗している印象です。「ハイパフォーマンスを求めないなら、NC750Xは十分選択肢に入る」というライダーの声が示すように、価格帯や維持費、そしてホンダブランドの信頼性を考慮すると、総合的に“損をしない選択”と言えるでしょう。ただし、本格的に林道や未舗装路を攻めたい場合には、サスペンションや車体設計がオフロード寄りのモデルを検討する方が無難です。


8.NC750Xの実際の購入価格と費用感

8−1.新車価格と中古市場の相場

NC750Xの新車価格は年式や仕様(DCTの有無、カラーリングなど)によって異なりますが、おおむね70〜90万円台で推移しています(2025年時点の国内価格)。オプションや諸経費を含めると100万円前後になる場合もありますが、同クラスの大型アドベンチャーバイクと比べれば比較的リーズナブルな設定といえるでしょう。

中古市場では、走行距離1万キロ前後の個体で60〜70万円程度から探せるケースが多いようです。「初期型からのマイナーチェンジが少ないぶん、比較的相場が安定している」と中古車専門店のスタッフがコメントしており、激しい価格上下動はあまり見られません。ただし、人気カラーやDCT装備車はやや高めの値段がつく傾向にあります。

8−2.フルパニア装備の価格について

NC750Xはアドベンチャーモデルとして、純正や社外品のパニアケースやトップケースを装着することで大幅に積載量を増やすことが可能です。純正パニアやトップケース、ステー類をすべて揃えると10万円以上の費用がかかることも珍しくありません。一方、社外メーカーからはコストパフォーマンスに優れた製品が多数出ており、フルパニアを安価に揃えることも不可能ではありません。

ただし、パニアを装備すると車幅が増すため、駐輪場所の確保やすり抜けのしづらさ、重量増加による燃費への影響などを考慮する必要があります。「フルパニア装備は利便性が高いが、まるで車のような感覚になる」というユーザーの声もあり、日常使いとツーリング時で装備を切り替えるライダーも多いようです。

8−3.維持費やランニングコストの平均

大型バイクの維持費としては、自動車税(排気量によって異なる)や任意保険、車検、オイル交換やタイヤ交換などのメンテナンス費用が主な支出となります。NC750Xは燃費の良さと、エンジンの低回転設計による負担軽減から、消耗品の寿命が比較的長いと言われています。「タイヤはツーリングタイヤなら1万キロ以上持つ場合もあり、車検時の費用が抑えられる」という口コミもあります。

また、リッタークラスのバイクと比較すると、保険料やタイヤサイズで多少安く抑えられるケースが多いです。DCTモデルの場合、変速系のメンテナンスが特殊になるかと思われるかもしれませんが、定期的なオイル交換や必要な点検さえ怠らなければ、大きな出費になることはあまりありません。総合的に見ると、コスト面で余裕を持って楽しめるバイクと言えるでしょう。


9.NC750Xの詳細スペックと仕様解説

9−1.排気量やエンジン性能を詳しく解説

NC750Xに搭載される並列二気筒エンジンは、排気量745ccで最大トルクをおよそ6,250rpmあたりで発揮する設計が主流です。ホンダ公式サイトでも公表されている通り、低回転からの力強いトルクが特徴であり、街乗りやツーリング時に扱いやすいというメリットがあります。燃焼効率を高めるためのロングストローク化や、PGM-FI(電子制御燃料噴射システム)による緻密な燃料管理など、経済性と実用性を両立したエンジンといえます。

また、水冷式なので熱ダレに強く、夏場の渋滞でもオーバーヒートしにくいのがポイントです。車体設計全体としては低重心を実現するため、エンジンを前傾させて搭載しており、その影響でフロント部に大型の収納スペースを確保できます。このユニークな設計こそがNCシリーズのアイデンティティとなっています。

9−2.足つき性能とシート高の評価

NC750Xのシート高は800mm前後に設定されており、平均的な日本人ライダーにとっては「やや高め」と感じる場合があります。ただし、車体の重心が低めに設計されているため、実際にまたがったときの不安感はさほど大きくありません。「スペックだけ見ると高そうだが、意外と足つきに困らない」という声も多く、シート形状がスリムな点も足つき感を良好にしています。

もし足つきに不安がある場合は、ローダウンリンクやシートのアンコ抜き(シート内のクッションを薄くする加工)などのカスタムを検討するのも一つの手です。純正アクセサリーとしてローシートが用意されている年式もあるため、販売店やショップに相談してみましょう。

9−3.具体的な装備やアクセサリー情報

NC750Xは純正アクセサリーも充実しており、パニアケースやトップケース、グリップヒーター、大型スクリーンなど、ツーリングを快適にする装備が多数用意されています。アフターマーケットでも、エンジンガードやアンダーガード、USB電源ソケット、スマートフォンホルダーなど、実用的なアクセサリーが豊富に揃っています。

DCTモデルの場合、シフト操作は左ハンドルにあるスイッチで行い、クラッチレバーがないため、他のバイク用アクセサリーと形状が異なるケースもあります。その点を考慮して、対応モデルを明記した製品を選ぶようにしましょう。「DCT専用のレバーガードやハンドルスイッチ拡張アクセサリーが便利」などの声もあり、NC750Xオーナーのコミュニティや専用SNSグループなどで情報交換を行うのもおすすめです。


10.私の体験談

筆者の友人も、50代に差しかかってからバイク熱が再燃し、リターンライダーとしてNC750Xに乗り始めました。実は最初、排気量750ccという数字とアドベンチャーバイクの大柄な外観に少し尻込みしていたのです。しかし、インスタグラムで「#NC750X乗りと繋がりたい」というハッシュタグを使って情報収集をしていると、想像以上に多くのユーザーが「乗りやすい」「燃費がいい」「収納が便利」と言っているのを見て興味を惹かれたとの事。

実際にディーラーで試乗してみると、最初の数メートルで「これなら大丈夫」と安心できるほど扱いやすく特にDCTモデルを選んだおかげで、渋滞にはまってもクラッチ操作で手首が疲れることがなく、久しぶりのバイクライフにスムーズに馴染めたそう。SNSのX(旧Twitter)でも同世代のリターンライダーの方々が「NC750Xは身体に負担が少ないから長く乗れる」とつぶやいているのを見て、自分の選択は間違っていなかったと確信したと話をしてくれました。

今ではキャンプツーリングに出かけるときも、フロントトランクとパニアケースに荷物をたっぷり詰め込めるので、テントや寝袋などを気軽に持ち運べています。燃費の良さも相まって、ガソリン代を気にせず遠出できるのが本当に快適です。乗り始めた当初は「不人気って言われてるけど大丈夫かな?」と不安でしたが、自分の目的やライフスタイルにピッタリ合う一台として、NC750Xを選んで本当によかったと感じています。


11.NC750Xの市場評価を分析!不人気の理由と実際の実用性 まとめ

本記事では、NC750Xが「不人気」と言われる背景や理由に始まり、その実際の実用性や走行性能、燃費性能、デザイン面など、多角的に分析してきました。結論から言えば、NC750Xは燃費の良さや収納力、低重心設計による扱いやすさといった点で優れたコストパフォーマンスを持つバイクです。大柄なボディややや地味なデザイン、スポーツ性の少なさから“派手さ”に欠けるという印象が先行し、一部のライダーからは不人気と捉えられているのも事実です。しかし、それを補って余りある実用性の高さが多くのユーザーに支持され、安定した需要を持続させていることも確かでしょう。

  • NC750Xが不人気と言われる理由
    スポーティーさや派手さに欠ける外観やエンジン特性、海外ブランドとの比較による地味な印象などが要因となっています。
  • 実用性と走行性能
    燃費、収納力、DCTによる快適操作性など、長距離ツーリングや日常使いに最適なポイントが豊富にあります。
  • 不人気の解決策と対策
    カスタムパーツで個性を出したり、DCTへの理解を深めることで、ライダーの満足度を高めることが可能です。
  • 中古市場と費用感
    極端な値崩れは見られず、総合的に維持費が安めで、リターンライダーにとってはコスパの良い選択肢と言えます。

NC750Xは派手なバイクライフを求める人よりも、“使える道具”としてのバイクを探している方にとっては非常に魅力的なモデルです。特に、50代以上でリターンライダーを目指す方や、経済性と長距離走行の快適さを重視する方にとっては、まさに理想的な一台と言えるでしょう。「不人気」というレッテルに惑わされず、自分のライフスタイルや目的に合った一台かどうかをじっくり検討してみてください。NC750Xが、あなたの新たなバイクライフを支える良きパートナーとなる可能性は大いにあります。

12.2025年1月9日ニュースリリースによる最新情報

2025.01.09 ニュースリリース
大型スポーツモデル「NC750X」の一部外観変更と装備の充実を行い発売

Hondaは、大型スポーツモデル「NC750X」「NC750X Dual Clutch Transmission」の、一部外観の変更と装備の充実を行い2月10日(月)にHonda Dreamより発売します。

  • NC750X(マットディープマッドグレー)
  • NC750X Dual Clutch Transmission(ファイティングレッド/マットディープマッドグレー/エコブラックR)

今回、NC750Xは、フロントまわりの外観を一新し、よりシャープなデザインとしました。
また、環境に優しいバイオエンジニアリングプラスチック“DURABIO™”をフロントスクリーンと外装の一部に採用したほか、販売店から回収したHonda四輪車の廃棄バンパーや、自動車や家電などの製造過程や成形過程において発生する余分な樹脂をリサイクル材として外装の一部に使用することにより、省資源化や製造工程におけるCO2削減に寄与しています。車体には、新設計のホイールを採用し、軽快・快適さと操る楽しみを両立する剛性バランスを追求するとともに、軽量化にも寄与しています。フロントブレーキにはダブルディスクを採用し、安心感のある制動力を追求しています。装備では、5インチフルカラーTFTメーターと、マルチファンクションスイッチを導入することで視認性、操作性を向上するとともに、Honda RoadSyncを標準装備することで利便性を高めています。
NC750X Dual Clutch Transmissionでは、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)の油圧制御をアップデートすることで、より自然なスロットルレスポンスや、スムーズな変速の実現に寄与しています。