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1 イントロダクション
結婚や子育てを経て、再びバイクライフを楽しもうと考え始めた方にとって、ハンターカブは魅力的な選択肢のひとつです。しかし、購入後に「思っていたのと違う」「もっと調べておけばよかった」という後悔の声も耳にします。本記事では、ハンターカブの特徴から購入時に注意したいポイント、さらにはメンテナンスやカスタム情報まで、幅広く解説していきます。
2 ハンターカブ購入後の後悔を防ぐポイント

2-1 ハンターカブがなぜ人気なのか?魅力と理由を解説
ハンターカブ(正式名称:CT125 ハンターカブ)は、ホンダが誇るレジャーバイクシリーズの一角として、近年ますます人気が高まっています。最大の魅力は、そのレトロなデザインと実用性を兼ね備えたスタイルにあります。もともと郵便配達用として活躍していたカブシリーズの血統を受け継ぎ、軽快かつタフな走行性能を備えているため、街乗りからちょっとした林道まで幅広く対応できるのです。
また、ホンダ公式サイトによると、エンジンは空冷4ストローク単気筒を採用し、低速からトルクをしっかり出せるため、初心者やリターンライダーでも扱いやすいのが特長です。さらに近年は、キャンプやアウトドアブームに合わせて、荷物を積みやすいキャリアや取り回しのしやすさが注目され、ベテランライダーだけでなく、若い世代や女性ライダーからも支持を集めています。こうした多方面にわたる利用シーンの豊富さと、カブというブランドの安心感が、ハンターカブ人気の大きな理由と言えるでしょう。
2-2 価格は高い?性能や装備からコスパを比較
ハンターカブのメーカー希望小売価格は、125ccクラスとしてはやや高めに感じられるかもしれません。たとえば、同排気量帯のスクーターやネイキッドモデルと比較すると、装備の割には値段が張るという声もあります。しかし、その価格にはタフネスと独特のデザイン、そしてアウトドアでの使い勝手の良さが含まれていると考えると、単なる移動手段を超えたバイクとしての総合的な価値を見いだせます。
中古バイク取引サイトの相場を確認すると、ハンターカブは新車・中古ともに相対的にリセールバリューが高い傾向にあります。つまり、購入後に乗り換える際にも比較的良い価格で手放せるため、「購入時は少し高いが、長く乗った後に売るとしても損をしにくい」というメリットがあるのです。装備や耐久性を踏まえれば、結果的にコスパは決して悪くありません。むしろ、故障が少なく維持費が抑えられることや、カスタムパーツが豊富で長く遊べる点を総合的に考えると、納得の価格帯といえるでしょう。
2-3 購入時に注意すべき問題点や見落としがちなポイント
購入後に「もっと調べておけばよかった」と後悔しがちなポイントの一つが、足つきやシート高、カスタムの拡張性などの実際の使用感です。ハンターカブはオフロード的なスタイリングを持つため、シート高が従来のスーパーカブ系より高めに設定されています。リターンライダーの中には、50代以上になってから足つきの悪さを感じる方もいるので、試乗で自分に合ったポジションかどうかを確認することが重要です。
また、燃料タンク容量や積載重量の限界など、ロングツーリングやキャンプ利用を想定するなら見逃せない点があります。さらに、カスタムパーツが多数存在する一方で、純正部品や海外製のパーツを取り付ける際には互換性や保証の問題が発生する場合もあるため、メーカー公式情報や専門ショップの意見を参考にしましょう。こうした情報を事前に集めておくことで、購入後のギャップを最小限に抑えられます。
3 ハンターカブの性能と走行に関する評価

3-1 エンジンの馬力とトルク、どのくらいのパワー?
ハンターカブのエンジンは123ccの空冷単気筒で、最大出力は8.8PS前後、最大トルクは1.1kgf・m前後と公表されています(ホンダ公式サイトより)。数字だけを見ると高出力ではありませんが、実際の走行においては低中速域で十分なトルクを発揮するため、街中のストップ&ゴーや多少の坂道でもストレスなく走れます。
また、単気筒エンジン特有の鼓動感や素朴さも、ハンターカブの楽しさを支える要素です。過剰なパワーがないぶん、バイク本来の操作感をじっくり味わえるというのは、リターンライダーにとって懐かしさと親しみを感じるポイントかもしれません。最新のスーパースポーツとは異なる「ゆったりとした走り」が、再びバイクのある生活をスタートさせる上での魅力となっているのです。パワー面だけを求める人には物足りない場合がある一方で、ある程度の余裕を持って「のんびりツーリング」を楽しみたい方にはぴったりと言えます。
3-2 燃費性能と長距離ツーリングでの実用性
ハンターカブの燃費は、平均してリッターあたり50km以上を期待できるといわれています。市街地走行やちょっとした林道を含む実走行でも、概ね40~50km/L前後を維持できる場合が多く、給油の頻度を気にせずロングツーリングを楽しめるのは大きなメリットです。リターンライダーにとっては、ツーリング先のガソリンスタンドの位置をあまり気にせず走れる安心感が嬉しいでしょう。
ただし、急なアクセル開閉や重い荷物を載せた状態での走行では燃費が落ちるため、快適なクルージングを心がけるのが得策です。タンク容量が5.3L程度とそこまで大きくはないので、山間部や離島など、給油施設が限られた場所へ行く際には早めの給油を意識する必要があります。燃費の良さと扱いやすさは、総合的に見てツーリングに適したバイクと言えますが、予定のルートや荷物の量次第では少々工夫が必要です。
3-3 加速やスピードが遅いと感じる理由と対策
ハンターカブに乗ったライダーの中には、加速や最高速に物足りなさを感じる人もいます。特に、高速道路を多用するようなツーリングシーンや、排気量の大きいバイクと一緒に走る場面では、その差を意識しやすいでしょう。単気筒125ccという排気量の特性上、高回転域の伸びには限界があるため、どうしてもスピード勝負の面では不利になります。
対策としては、走り方の工夫や軽量化、駆動系カスタムなどが挙げられます。海外のカブ系カスタム専門サイトでは、スプロケットの歯数変更やエアフィルターの交換により加速特性を変える方法が紹介されています。ただし、過度のカスタムはエンジンの負担を増やし、燃費悪化や耐久性低下を招くリスクもあります。安全性や法的な問題も考慮しながら、自分の走行スタイルに合った調整をしていくことが大切です。
4 乗り心地や操作性について考慮すべき点

4-1 足つきやシートの高さで乗りやすさを検証
リターンライダーにとって、バイク選びで最も重要な要素の一つが足つきの良さです。ハンターカブのシート高はおよそ800mm前後とされており、従来のスーパーカブよりは高めの設定になっています。そのため、身長や体格によっては、停止時に両足がしっかりと地面に着かず、不安を感じる場合があります。
実際にまたがってみるとわかりますが、シート形状は細身のため、数値ほどのハードルは高くありません。ただし50代以上の方で、ひざ関節や腰への負担が気になる場合は、ローダウンシートや足つき改善用のサスペンションなどカスタムパーツの活用も検討すべきでしょう。バイク用品専門店では、足つきを改善するパーツやクッション性の高いシートが複数ラインナップされています。試乗や実物チェックを行い、自分が無理なく扱えるかをしっかり見極めることが大切です。
4-2 振動やショック吸収性能、耐久性の評価
ハンターカブはレジャーバイクとしての性格上、悪路をある程度走行できる足回りが特徴です。そのため、街乗りから林道まで幅広く対応できる反面、サスペンションが固めに感じられることがあります。振動は単気筒エンジン特有のビート感として捉えられる一方、長距離ツーリングや舗装の悪い道路では手や腰への負担になる可能性があります。
耐久性に関しては、カブシリーズ伝統の信頼性が大いに評価されており、定期的なメンテナンスさえ怠らなければ、エンジンを含めかなり長く乗り続けられるという声が多いです。「カブは壊れにくい」というオーナーの口コミも数多く報告されているように、基本構造がシンプルで丈夫な点がメリットです。一方で、振動を軽減するためにハンドルやフットペグ周りをラバー付きのパーツに変更するカスタムも盛んに行われており、自分なりに乗り心地を調整することで快適性を向上させられます。
4-3 初心者にも扱いやすいか?免許取得者の視点
125ccは小型二輪免許または普通二輪免許でも乗れる排気量です。ハンターカブのエンジン特性は低回転域からトルクがあり、エンストしにくいのが魅力です。そのため、初心者や長年バイクから離れていたリターンライダーでも安心して練習できます。
また、車体重量はおよそ120kg程度と軽量であり、押し引きや取り回しも比較的楽に行えます。教習所の指導員が語る「小型二輪の魅力」でも、「体力に不安がある世代ほど、軽いバイクを選ぶメリットは大きい」と紹介されています。とはいえ、高速道路を頻繁に利用する予定がある場合は125ccでは制限を受けるため、用途をしっかり考えたうえで免許種別やバイク選びを検討すると良いでしょう。
5 ハンターカブのデザインとカスタムの魅力

5-1 おじさんバイクと言われるイメージはなぜ?
ハンターカブやスーパーカブといえば、昔から新聞配達や郵便配達で使われる実用車のイメージが強く、「おじさんバイク」と揶揄されることも少なくありません。しかし近年は、レトロブームやアウトドア人気が相まって、若者からも「味わいがあってオシャレ」と再評価されるケースが増えています。特に、無骨さと可愛らしさを併せ持つスタイリングは、SNSでも頻繁に話題となり、「カスタム次第でいくらでも自分好みに仕上げられる」として広い年齢層から支持を獲得しています。
実際に、インスタグラムの投稿では「昔は配達バイクのイメージだったけど、今はレトロ感がオシャレ」と語られている事例もあり、古いイメージだけに捉われずに自分らしい使い方を模索する楽しさが注目されています。こうした背景から「おじさんバイク」のイメージは徐々に薄れ、「大人の趣味としてのハンターカブ」が認知されつつあるのです。
5-2 クロスカブとの比較から見るスタイルの違い
同じカブ系統で人気のクロスカブ(CC110)との違いを気にする人は多いでしょう。ハンターカブ(CT125)は排気量がやや大きく、フロントディスクブレーキや倒立フォークなど、オフロード走行を意識した装備が強化されています。一方、クロスカブはデザイン面でよりポップな印象があり、排気量110ccならではの軽快感が魅力です。
両者を並べると、ハンターカブはリアキャリアの大きさや全体的な車体の剛性感から「タフで無骨」な印象を受ける一方、クロスカブは街乗りに特化した「ライトなアウトドア系」のイメージが強いといえます。オーナーの比較記事では、「クロスカブはシティユース寄り、ハンターカブは林道やキャンプツーリングにもガッツリ行ける」というコメントが見られました。用途やデザインの好みによって選択肢が変わるため、自分がどのように使いたいのかを明確にすることが大切です。
5-3 マフラーや積載性能のカスタムで遊び心をプラス
ハンターカブはカスタムパーツが豊富な点も大きな魅力です。特に多いのはマフラーの交換で、純正のアップマフラーから別の形状や素材のものに替えることで、見た目やサウンドの個性を演出できます。また、積載性を高めるための大型リアキャリアやサイドバッグホルダーも数多く販売されており、キャンプやツーリングに特化した装備を整えるライダーが増加傾向にあります。
バイクカスタム専門誌では、「ハンターカブはカスタム映えする上に、もともとのデザインも崩れにくいので、初心者からベテランまで楽しめる」との評価が紹介されています。要するに、少し手を加えるだけでも自分のライフスタイルに合わせた快適性やデザイン性を高められるということです。遊び心をプラスすることで、バイクとの付き合い方も大きく変わり、所有する喜びが一層増すはずです。
6 ハンターカブのメンテナンスと所有コスト

6-1 交換が必要な部品や注意点リスト
ハンターカブは一般的にメンテナンス性が高いとされていますが、走行距離や使用環境によっては定期的な交換が必要な部品があります。例えば、チェーンやスプロケット、ブレーキパッド、タイヤなどは消耗品の代表例です。特にオフロード走行や長距離ツーリングを頻繁に行う場合、消耗スピードが速まるため、早め早めのチェックを心がけましょう。
また、ハンターカブのエンジンは空冷方式であるため、オイル管理が非常に重要です。「定期的なオイル交換でエンジン寿命が大幅に変わる」との指摘もあるように、メーカー推奨の交換時期を守り、オイルの状態をこまめに確認することが大切です。各部品の耐久性は基本的に高めではありますが、環境によって劣化具合が異なるので、サービスマニュアルや専門ショップに相談しながら安全に楽しむのがポイントとなります。
6-2 日々のメンテナンス頻度やオイル交換の必要性
ハンターカブのような空冷エンジンは、オイルがエンジン内部の潤滑と冷却を兼ねるため、オイル交換の重要性が高いとされます。目安としては、3,000km~4,000kmごと、あるいは半年に一度程度が一般的です。もちろん乗り方や走行条件によっても前後しますが、定期的に点検しオイルの汚れや減り具合を確認する習慣をつけましょう。
また、チェーンの張り具合や空気圧のチェックは週に一度ほど行うのが理想的です。全国オートバイ用品協会が推奨するように、「走る前の5分点検」を習慣にするだけで、安全面も快適性も大きく向上します。日々のメンテナンスが難しい場合でも、月に一度はプロの目でバイクを見てもらうとトラブルを未然に防ぎやすいです。ハンターカブは構造がシンプルなので、基本のメンテナンスを押さえておけば長く安心して乗り続けられます。
6-3 長期所有で感じるメリットと寿命の限界
カブシリーズ全般に言えることですが、長期所有したときに感じる最大のメリットは「圧倒的な耐久性」と「安価な維持費」です。50代以上のリターンライダーには、昔乗っていたスーパーカブが何万キロも走って故障しにくかった思い出がある方も多いでしょう。その伝統を受け継いでいるハンターカブも、適切なメンテナンスを施せば10万キロ以上走行できるという報告も珍しくありません。
一方で、経年劣化によるゴムパーツや電装系のトラブルは避けられない現実があります。「10年目を超えると、配線やセンサーの劣化が顕著になる」というユーザーの声もあるように、寿命の限界は少しずつ訪れます。しかしその際にも部品供給が比較的安定しているうえ、モジュール化された構造のため大きな修理費用を必要としにくいのが利点です。長く大切に乗り続けたいのであれば、早期発見と部品交換をこまめに行う姿勢が重要となります。
7 オフロード走行やアウトドアでのパフォーマンス

7-1 耐久性と走行性能のバランスをチェック
ハンターカブはキャンプツーリングや林道散策など、アウトドア志向のリターンライダーにとって強い味方です。フロントにディスクブレーキを装備し、サスペンションもやや長めに設定されているため、軽度のオフロードなら十分に走行可能です。ただし、本格的なエンデューロバイクと比較すると、車体の剛性やサスペンションストロークには限界があるため、過激な走行は避けたほうが無難でしょう。
オフロード専門誌によれば、「ハンターカブは極端な悪路よりも、未舗装の林道やキャンプ場へのアプローチなどに最適」という評価が多く見られます。余裕のあるトルクと小回りのきく車体が組み合わさり、狭い場所での取り回しや荷物を積んだ状態での安定感に優れています。耐久性と走行性能のバランスが取れているため、アウトドアでの使い勝手が高いのが大きな強みです。
7-2 荷物を積んだ時の余裕ある走りと積載性
ハンターカブはもともと実用車としてのカブシリーズのDNAを受け継いでおり、大型のリヤキャリアが標準装備されているのが特徴です。テントや寝袋、クッキング用品などキャンプ道具をしっかり積んでも、フレーム強度のおかげで走行に大きな不安を感じにくいのは大きなメリットでしょう。
また、サイドバッグやパニアケースなどを取り付けるカスタムも盛んで、アウトドア系YouTuberのレビューでは、「リヤキャリアを拡張しても操縦性がそこまで損なわれず、安定して走れた」と報告されています。125ccクラスの中では比較的トルクがあるエンジン特性や堅牢なフレーム構造が、積載量の多いツーリングを可能にしているのです。荷物を積む際は重心バランスに気を配りつつ、必要最低限のメンテナンスを怠らないことで、安全に長距離移動を楽しむことができます。
7-3 ツーリングで支持される実用性の理由
ハンターカブがツーリングバイクとして支持される理由の一つには、そのマルチパーパス性が挙げられます。舗装路から未舗装路までシームレスに移動しやすいだけでなく、燃費の良さや軽量ボディから来る取り回しの良さも絶大なアドバンテージです。大きなアドベンチャーバイクを操作するほどの筋力や体力がなくても、ハンターカブならストレスなく楽しめるという声が多いのです。
さらに、タウンユースでも駐車スペースに困りにくく、維持費が低いのも魅力の一つ。年配ライダーのブログでは、「経済的にも時間的にも余裕ができたからこそ、気軽に乗れて困らないハンターカブが頼もしい」とコメントされており、50代以降のライダーが再びバイクを始める際の最適解としても評価されています。汎用性の高さがツーリングの自由度を増し、どこへでも気軽に出かけられるのが人気の理由でしょう。
8 ハンターカブ購入後に感じた後悔の声

8-1 納車後に発覚する問題点と改善方法
実際にハンターカブを購入してから「思っていたよりも足つきが悪かった」「意外と振動が大きくて疲れやすい」といった声が散見されます。特に、リターンライダーが若いころ乗っていたバイクとは操作感が違う場合があり、慣れるまでに時間を要することがあるようです。こうした問題点に対しては、ローダウンシートやハンドル周りの防振パーツなど、カスタムやセッティングである程度解決可能です。
また、オフロード風味のタイヤが装着されているため、純粋に舗装路だけを走る場合は乗り心地に違和感を感じることがあります。「オンロード向けタイヤに変更したら快適になった」という口コミも見られるように、ライダーの走行スタイルに合わせてパーツ選びを最適化することが重要です。こうした工夫をすることで、初期の違和感を乗り越えて楽しく乗り続けられるケースがほとんどです。
8-2 レビューでよく見る満足度の不足ポイント
ハンターカブのレビューを見ていると、高評価が多いものの、「もう少しパワーが欲しい」「シートが硬くて長距離はしんどい」「高速道路を使いたいのに排気量の問題で使えない」といった意見が目立ちます。特に排気量125ccゆえに、高速道路を走れない地域が多い点は長距離ツーリング派にとって大きな制約になることも事実です。
また、純正シートの硬さは好みが分かれるところで、骨盤や腰に負担を感じる方もいます。改善策としては社外品のゲルザブシートやクッションシートの導入が挙げられますが、解消できる程度にも個人差があるようです。「カスタムで克服できない部分は割り切るしかない」という意見もあるように、万能なバイクではないからこそ、購入前に自分の用途を明確にしておくことが大切です。
8-3 仕様に対する評価と実際の使用感のギャップ
カタログスペックやレビュー記事だけを見ていると、ハンターカブの魅力ばかりが強調されがちです。しかし、実際に乗ると「エンジンの鼓動感が強すぎて長時間走ると手がしびれる」「思っていたよりも静粛性が低くて疲労感がある」など、感覚的な部分でギャップを感じるケースがあります。これは単気筒バイク特有の特徴であり、逆に「その鼓動感が楽しい」と評価する人もいるため、一概にネガティブとも言い切れません。
ただし、ギャップによる後悔を防ぐためには、試乗や他のオーナーの実体験を参考にするのが最善策です。「試乗会で初めて乗ってみてフィーリングが合わなかった」という声や、SNS上でのリアルな意見交換が非常に有益です。ハンターカブの個性を理解したうえで購入すれば、大きな後悔につながるリスクはぐっと下がります。
9 ハンターカブとクロスカブの徹底比較

9-1 デザインや性能、人気度の違いを比較
ハンターカブ(CT125)とクロスカブ(CC110)は、一見似たようなカブ系統のバイクですが、排気量や装備が異なるため、ターゲットとするユーザー層や使用目的も若干ずれています。ハンターカブはオフロード寄りの装備と排気量125ccによる余裕あるパワーで、キャンプツーリングなどアウトドア指向のライダーに好評です。一方、クロスカブは110ccで軽量かつリーズナブルな点が魅力で、街乗り中心のユーザーや初心者にも扱いやすいとされています。
人気度の面では、近年はハンターカブの注目度が急上昇しており、納期が長引くこともあるほど。しかし、クロスカブも根強いファンを持ち、特にカラーバリエーションや手軽さで選ばれることが多いです。「カブのカスタム文化の広さを考えると、どちらも甲乙つけがたい」という声があるように、最終的には好みや用途に合わせて選択するのが無難と言えるでしょう。
9-2 CCや走行性能、用途に応じた選び方
排気量の違いは、パワーや最高速度のみならず、保険や税金などの維持費にも関わります。125ccのハンターカブは小型二輪免許で乗れ、実用面での余裕がある一方、高速道路が利用できない(地域によって異なる場合もある)ため、長距離移動には制限がつきます。一方、110ccのクロスカブはさらに軽量で扱いやすく、より燃費が良い場合が多いのが特長です。
用途としては、キャンプツーリングや林道アタックなどアクティブに使いたいならハンターカブ、街乗りメインで時々アウトドアも楽しみたいならクロスカブという選び方が一般的でしょう。「通勤に使うならクロスカブ、週末に山へ行くならハンターカブが良い」というユーザーの意見もあるように、自分が走るシチュエーションを想定して比較検討するのがポイントです。
9-3 価格や維持費の観点から見たお得度
価格面で見ると、ハンターカブはやや高価な設定となっていますが、そのぶん装備面や排気量の余裕が大きく、リセールバリューも高い傾向です。一方、クロスカブは比較的リーズナブルで購入しやすく、燃費も良いとされています。ただし、いずれも中古市場では高値が付きやすく、需要の高さが伺えます。
維持費に関しては、両モデルとも125cc以下の原付二種(または110ccクラス)として、税金や保険料が大型バイクに比べて格段に安い点がメリットです。ただし、消耗品やカスタムパーツの選択肢や価格帯は共通する部分が多く、差はそれほど大きくありません。「初期コストを抑えてカスタムで自分好みに仕上げたいならクロスカブ、オールマイティに使いたいならハンターカブ」といった意見もあるように、購入後のライフスタイルや予算に応じて判断すると良いでしょう。
10 ハンターカブの実用性と寿命を考える

10-1 日常使いとキャンプやアウトドアでの活躍
ハンターカブは、通勤通学の足として使うにも十分な機動力を持ちつつ、週末にはそのままキャンプ場へ向かえる柔軟性が魅力です。小回りが利く車体サイズや、燃費の良さ、そして積載能力の高さが組み合わさり、幅広いシーンで活躍してくれます。リターンライダーにとって、普段使いと趣味を一台でまかなえるのは大きなメリットといえるでしょう。
アウトドア雑誌によれば、「軽い車体とタフなフレームが、林道やキャンプ場での取り回しを格段に楽にする」とのことで、中高年になってからも無理なく楽しめると高評価を受けています。荷物を満載した状態でも安定感があり、急な天候変化や路面状況の変化にも対応しやすい点から、「オトナの週末バイク」としての地位を確立しているのです。
10-2 年間走行距離と耐久性、寿命の目安
年間の走行距離が多い人でも、ハンターカブのエンジンとフレームは十分に耐えうる構造を持っています。過去には、年間1万km以上走り込み、数年間で10万kmに達したという事例も報告されています。ただし、そのような長距離を走るには、定期的なオイル交換や消耗品の交換など、欠かせないメンテナンスが必要です。
寿命の目安としては、目立った故障がなくとも、10年を超えたあたりからゴム部品や電装系のトラブルが出始めることが多いとされています。「8年目ぐらいから徐々に小さな不具合が出始めた」というオーナーの声もあるように、適切な点検と部品交換を行いつつ、無理のない走行を続けることでさらに寿命を延ばすことができます。リターンライダーであれば、無茶な走り方をするよりも、バイクを大切に扱いながら自分のペースで走るスタイルが長持ちの秘訣となるでしょう。
10-3 満タン一回でどこまで走れる?燃費の実力
ハンターカブのタンク容量は約5.3Lで、燃費は条件によって異なるものの、一般的にリッター40~50km程度を見込めます。つまり、満タン一回で少なくとも200km前後、多ければ250km以上走れる計算になります。高速道路を利用しない一般道ツーリングでは十分な距離をカバーできるため、ガソリンスタンドの少ない地域でも安心して走れるのは大きな強みといえます。
もちろん、走り方によって燃費は変動します。「のんびりペースでツーリングすればリッター50kmを余裕で超える」という口コミもあれば、荒めのアクセルワークや大量の荷物を積載するとリッター30km台に落ち込む事例もあります。自分のライディングスタイルや積載状況に合わせてこまめに燃料計を確認し、無理のない給油計画を立てることが快適なツーリングの秘訣です。
11 私の体験談

SNS上には、実際にハンターカブを購入してリターンライダー生活を始めた人の体験談が多数投稿されています。特に、インスタグラムやX(旧Twitter)では、「子育ても一段落し、ようやく迎えたハンターカブ。昔のカブとは違う力強さとデザインに毎回乗るたび心躍る」といった声が上がっています。私も今年50代になり、同じように再びバイクに乗る楽しさを求めてハンターカブを選びました。
もともとは「燃費が良くて維持費の安いバイクが欲しい」と考えていましたが、試乗した際の「ゆったりとしたトルク感」に惹かれ、一気に購入を決断したのです。納車後は慣らし運転を兼ねて近場のキャンプ場に行ってみましたが、軽い車体と大きなキャリアのおかげで荷物の積載も楽々。さらに、昔のカブに乗っていた頃を思い出すようなノスタルジックな走り心地と、新しいテクノロジーを感じさせるブレーキ性能や足回りの良さが相まって、「自分が自由になれた」という感覚を再確認しました。まさに、50代からのセカンドライフを彩る一台だと実感しています。
12ハンターカブ購入後の後悔を未然に防ぐための選び方の注意点 まとめ
ハンターカブは「おじさんバイク」と呼ばれることもありますが、実際にはレトロとモダンが融合したスタイリッシュなデザインと、林道やキャンプツーリングでも活躍する走破性、そして高いメンテナンス性を備えています。購入前に把握しておきたいのは、シート高やエンジン特性による乗り心地、125ccゆえの高速道路利用制限といった欠点です。それでも燃費の良さやカスタムの幅広さなど、他のバイクにはない魅力が詰まっています。
1章から9章までで解説したように、「ハンターカブ購入後の後悔」を防ぐためには、試乗や実際のオーナーの声を確認したうえで、自分の用途や好みに合ったカスタムやメンテナンスを行うことが大切です。クロスカブとの比較をはじめ、用途別の選び方やメンテナンスのポイントを押さえることで、より快適で満足度の高いバイクライフが実現できるでしょう。子育てや仕事が一段落した50代以降のリターンライダーにとっても、ハンターカブは気軽に乗れて長く愛せるパートナーです。ぜひ、本記事で紹介した情報を参考に、後悔のないバイク選びをしていただければと思います。