CBR650Rを購入する前に知りたい不人気の真相と対応策

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  1. イントロダクション
  2. 1: CBR650Rは本当に不人気?その理由を徹底解説
    1. 1-1: 「不人気」と言われる背景と市場の評価
    2. 1-2: CBR650Rの人気と不人気が分かれる理由
    3. 1-3: 流行や競合モデルが与えた影響
  3. 2: 不人気の印象を覆す魅力的なデザインと外観
    1. 2-1: CBR650Rのデザイン特徴とホンダらしさ
    2. 2-2: ツアラーとスポーツを両立した外観のバランス
    3. 2-3: 他モデルとのデザイン比較:CBやネイキッド
  4. 3: CBR650Rの性能レビュー:中途半端との評価を検証
    1. 3-1: エンジン性能とトルクの特徴
    2. 3-2: パフォーマンスと公道走行距離の実感
    3. 3-3: サーキットでの走行性能と快適性
  5. 4: ポジションと操作性:前傾姿勢が引き起こす課題
    1. 4-1: 前傾ポジションの魅力ときつさ
    2. 4-2: ロングツーリングでの快適さと疲労感
    3. 4-3: 街乗りでの取り回しとユーザーの評価
  6. 5: 燃費や排気量から見るコストパフォーマンス
    1. 5-1: 燃費性能とリッター当たりの走行距離
    2. 5-2: 排気量とクラスのバランス
    3. 5-3: 経済性から評価する魅力と課題
  7. 6: 中古市場と新車価格の魅力と現状
    1. 6-1: 中古価格の相場と位置付け
    2. 6-2: レッドバロンなど販売店の情報と人気状況
    3. 6-3: 新車購入での選択肢と満足度
  8. 7: ライディングとパワー:不満と魅力の両面
    1. 7-1: フルパワー化の可能性と影響
    2. 7-2: パワー不足の評価とその改善策
    3. 7-3: リターンライダーや初心者への適正
  9. 8: CBR650Rとライバル車の比較:バイク選びの判断ポイント
    1. 8-1: ミドルクラスでの位置付けと競合車
    2. 8-2: SSやツアラーとの違い
    3. 8-3: ホンダらしさと他メーカーとの比較
  10. 9: CBR650Rのユーザー評価とリアルな声
    1. 9-1: 印象やレビューでのポイント
    2. 9-2: 実際のユーザーからの不満と対応策
    3. 9-3: 運転初心者にとっての評価ポイント
  11. 私の体験談
  12. CBR650Rを購入する前に知りたい不人気の真相と対応策 まとめ

イントロダクション

「CBR650Rって不人気って聞くけど、実際のところどうなの?」そう思っているあなた、気になりますよね。20代の頃にバイクを乗り、子育てを経て再びバイクに乗りたいと考えている50代のリターンライダーにとって、新しい相棒選びは人生の一大イベントです。CBR650Rは見た目も格好いいし、ホンダだから安心感もある。でも、インターネットで目にする「不人気」という文字が引っかかっていませんか?この記事では、CBR650Rの「不人気」と言われる真相から、その魅力、性能、そしてリターンライダーにとっての適性まで、あなたの疑問を一つ一つ丁寧に解決していきます。さあ、一緒にCBR650Rの本当の姿を探っていきましょう!


1: CBR650Rは本当に不人気?その理由を徹底解説

1-1: 「不人気」と言われる背景と市場の評価

CBR650Rが「不人気」と言われるのを耳にすると、「え、そうなの?」と不安になりますよね。でも、まずはその言葉の背景を理解することが大切です。バイクの「人気」「不人気」は、純粋な販売台数だけでなく、SNSでの話題性や、特定の層からの熱狂的な支持があるかどうかによっても大きく左右されます。CBR650Rの場合、「不人気」という評価は、主に熱狂的なスーパースポーツ(SS)ファンや、特定のカスタムを好む層からの声が大きく影響している可能性が高いです。(個人的見解です。)

市場全体で見ると、CBR650Rは決して売れていないわけではありません。ホンダのミドルクラススポーツバイクとして、堅実な販売台数を記録しています。しかし、SSのような過激な性能や、レトロなネイキッドのような唯一無二のスタイルを求める層からすると、「中途半端」と感じられることがあるのかもしれません。これは、CBR650Rが「ツアラーもこなせるスポーツバイク」という、幅広いニーズに応えようとした結果とも言えます。つまり、特定のニッチな層からの評価が「不人気」という言葉で表現されていると捉えるのが、実態に近いでしょう。

実際には、ツーリングからワインディング、そして街乗りまで、幅広いシーンでバランスの取れた性能を発揮するため、多くのライダーに支持されています。特に、日常使いから週末のロングツーリングまで一台でこなしたいと考えるリターンライダーには、非常に魅力的な選択肢となり得るんです。

1-2: CBR650Rの人気と不人気が分かれる理由

CBR650Rに対する評価が「人気」と「不人気」に分かれるのは、主にそのコンセプトとターゲット層の違いに起因しています。

「人気」と評価する層は、CBR650Rの「ちょうど良さ」を高く評価しています。例えば、SSモデルのような極端な前傾姿勢やピーキーなエンジン特性ではなく、比較的アップライトなライディングポジションと、スムーズで扱いやすい4気筒エンジンが、長距離移動でも疲れにくく、日常使いにも適していると感じるのです。私のような50代のリターンライダーにとっては、昔のように無理な姿勢で長時間走るのは辛いですから、この「ちょうど良さ」は大きな魅力になります。高速道路での安定性や、ワインディングでの程よいスポーツ性も、バランスの取れたバイクとして評価されています。

一方、「不人気」と評価する層は、CBR650RにSSモデルのような絶対的な速さや、サーキット走行に特化した性能を期待していることが多いです。彼らにとっては、CBR650Rの「ツアラー寄り」な特性や、リッターSSほどの圧倒的なパワーがない点が「中途半端」に映ってしまうのでしょう。また、最新の電子制御がSSほど充実していない点も、不人気とされる一因かもしれません。

つまり、CBR650Rは「ストリートからツーリング、時々スポーツ走行も楽しみたい」という幅広い層に向けたモデルであり、特定の性能を極限まで追求したバイクではない、ということです。この点を理解すれば、「不人気」という言葉に惑わされずに、ご自身のニーズに合っているかを見極めることができるでしょう。

1-3: 流行や競合モデルが与えた影響

バイク市場の流行や、競合モデルの存在も、CBR650Rに対する評価に影響を与えています。

近年、バイク市場ではSSモデルの高性能化が著しく、電子制御の進化や圧倒的なパワーが追求されています。また、一方でネオレトロやクラシックモデルの人気も高まっており、独特のスタイルや雰囲気を重視するライダーも増えています。CBR650Rは、このどちらの潮流にも完全に属さない、中間的な位置づけにあるため、特定のトレンドを追うライダーからは注目されにくい傾向があるのかもしれません。

競合モデルとしては、同じホンダのCB650R(ネイキッド版)や、ヤマハのYZF-R7、カワサキのNinja 650、スズキのGSX-8Rなどが挙げられます。CB650Rはネイキッドスタイルで、CBR650Rよりもさらにアップライトなポジションと扱いやすさが魅力です。YZF-R7やNinja 650は、CBR650Rよりもスポーツ走行に特化したモデルとして認識されており、価格帯も近いことから比較対象になります。

これらの競合モデルがそれぞれの個性を強く打ち出している中で、CBR650Rは「バランスの取れた優等生」といった立ち位置です。特定の性能で突出しているわけではないため、強烈な個性や話題性に欠けると感じる人もいるでしょう。しかし、それは裏を返せば、どの要素も高水準でまとまっており、誰にでも扱いやすいということでもあります。流行に流されず、自分にとって最適なバイクを選びたいと考えるリターンライダーにとっては、むしろこの「優等生」であることが大きな魅力となるはずです。


2: 不人気の印象を覆す魅力的なデザインと外観

2-1: CBR650Rのデザイン特徴とホンダらしさ

「不人気」という言葉の裏には、CBR650Rの洗練されたデザインとホンダらしい質感の高さが隠されています。CBR650Rは、兄貴分であるCBR1000RR-RのDNAを受け継ぐ、シャープでアグレッシブなフルカウルデザインが特徴です。フロントからリアにかけての流れるようなライン、エッジの効いたフェアリング、そしてコンパクトにまとめられたテールエンドは、まさに「ホンダのスポーツバイク」としての美意識を感じさせます。

特に目を引くのは、左右非対称のLEDヘッドライトと、カウルから覗く美しい4into1エキゾーストパイプでしょう。これは、SSモデルのようなレーシーさと、所有欲を満たす造形美を両立させています。また、ホンダのバイク全般に言えることですが、部品一つ一つの仕上げが非常に丁寧で、塗装の質も高いです。これは、長年バイクに乗ってきた私たち世代にとっては、非常に重要なポイントではないでしょうか。安っぽいプラスチック感は一切なく、所有する喜びを感じさせてくれる、まさに「大人のスポーツバイク」としての風格を備えています。

「不人気」という印象は、もしかしたら写真で見るだけでは伝わりにくい、実車ならではの「質感の高さ」を見逃しているのかもしれません。ぜひ一度、実車を目の前にして、そのデザインとホンダらしいこだわりを肌で感じてみてください。きっと、あなたのCBR650Rに対する印象は大きく変わるはずですよ。

2-2: ツアラーとスポーツを両立した外観のバランス

CBR650Rのデザインは、単なる「格好良さ」だけでなく、ツアラーとしての実用性とスポーツバイクとしての躍動感を巧みに両立させている点が大きな特徴です。

フルカウルは、SSモデルほど過激な形状ではないため、高速走行時の防風効果をしっかりと確保しています。これは、ロングツーリングでの疲労軽減に大きく貢献してくれるでしょう。私たち50代のリターンライダーにとって、体への負担は避けたいものですから、この防風効果は非常にありがたいポイントです。それでいて、サイドから見ると、筋肉質なエンジンが適度に見え隠れし、スポーティな雰囲気を醸し出しています。

また、シート高はSSほど高くなく、比較的足つきが良いのも特徴です。これも、街乗りでの信号待ちや、ツーリング先での休憩時に、安心してバイクを支えることができるため、私たち世代には嬉しい配慮です。ハンドル位置も、SSのような極端な低さではないため、前傾姿勢がきつすぎず、長時間の運転でも腰や手首への負担が少ないように設計されています。

このように、CBR650Rの外観は、見た目の格好良さだけでなく、「走りの快適性」と「取り回しのしやすさ」という、ツアラーとスポーツそれぞれの良い部分をバランス良く取り入れています。まさに、様々なシーンでバイクを楽しみたいと考えるリターンライダーのニーズにぴったり合致するデザインと言えるでしょう。

2-3: 他モデルとのデザイン比較:CBやネイキッド

CBR650Rのデザインをより深く理解するために、同じホンダの兄弟車であるCBシリーズや、一般的なネイキッドモデルと比較してみましょう。

まず、兄弟車であるCB650Rとの比較です。CBR650Rがフルカウルのスポーツモデルであるのに対し、CB650Rは「Neo Sports Café」というコンセプトのネイキッドモデルです。CB650Rは、エンジンを魅せるデザインで、よりクラシックでレトロな雰囲気が特徴。CBR650Rは、そのカウルによって「速さ」や「アグレッシブさ」を表現しており、同じエンジンを積んでいても、全く異なる印象を与えます。あなたがどちらのスタイルを好むかによって、選ぶべきモデルは変わってくるでしょう。

次に、一般的なネイキッドモデルとの比較です。ネイキッドは、エンジンやフレームが剥き出しになっており、バイク本来のメカニカルな美しさが強調されます。CBR650Rはフルカウルなので、ネイキッドのような「剥き出しの美しさ」とは異なりますが、カウルによって実現される流麗なラインや、SS譲りのシャープな表情が魅力です。高速走行時の防風性能も、ネイキッドに比べて格段に優れています。

また、ホンダの他のSSモデル、例えばCBR1000RR-Rと比較すると、CBR650Rはカウルのボリューム感が抑えられており、よりスリムでスマートな印象を受けます。CBR1000RR-Rが「レースで勝つため」の究極のデザインであるとすれば、CBR650Rは「公道で楽しむ」ための、より親しみやすいスポーツデザインと言えるでしょう。

このように、CBR650Rのデザインは、SSの格好良さとツアラーの実用性を兼ね備えた、独自の立ち位置を確立しています。見た目だけでなく、そのデザインがもたらす乗り味や快適性まで考慮すると、リターンライダーにとって非常に魅力的な選択肢となるはずです。


3: CBR650Rの性能レビュー:中途半端との評価を検証

3-1: エンジン性能とトルクの特徴

CBR650Rの「中途半端」という評価の真相に迫る上で、最も重要なのがそのエンジン性能です。CBR650Rは、水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列4気筒648ccエンジンを搭載しています。このエンジンは、CBR600RRのような純粋な高回転型SSエンジンとは異なり、低回転域から中回転域にかけてのトルクが非常に豊富であることが最大の特徴です。

具体的には、街中でのストップ&ゴーや、ワインディングでの立ち上がり加速など、公道で多用する回転域で力強い加速を発揮します。ピーキーさがなく、スロットルを開けた分だけスムーズにパワーが出るため、リターンライダーや初心者でも非常に扱いやすいと感じるでしょう。SSのように回転を上げて神経質にシフトチェンジを繰り返す必要がないので、ゆったりと景色を楽しみながら走りたいツーリングにも最適です。

最高出力は、国内仕様で95PS(2024年6月時点)と、リッターSSに比べれば確かに控えめです。しかし、公道で法定速度内で走る限り、このパワーで不満を感じることはまずありません。むしろ、持て余すことのないパワーは、ライダーに安心感と余裕をもたらしてくれます。高速道路での追い越し加速もスムーズで、ストレスを感じることは少ないはずです。

「中途半端」という評価は、SSの絶対的なパワーを基準にしているかもしれませんが、公道での「扱いやすさ」や「乗りやすさ」という点では、CBR650Rのエンジンは非常に高い完成度を誇っていると言えます。

3-2: パフォーマンスと公道走行距離の実感

CBR650Rのパフォーマンスは、公道での走行を主とする私たちリターンライダーにとって、非常にバランスが取れていると実感できます。

まず、アクセルを開けた時のレスポンスは素直で、ギクシャク感がありません。直列4気筒エンジンらしいスムーズな吹け上がりと、心地よいエキゾーストサウンドは、走る楽しさを存分に味わわせてくれます。特に、一般道での巡航時や、軽いワインディングを流すような場面では、その扱いやすさが際立ちます。不必要に神経を使う必要がないため、周りの景色や空気、そしてバイクとの一体感をじっくりと楽しむことができるでしょう。

公道走行距離の実感としては、低回転域のトルクが豊富なため、頻繁なシフトチェンジを必要とせず、快適な長距離移動が可能です。高速道路でのクルージングは、フルカウルの恩恵で風圧をほとんど感じず、非常に安定しています。100km/h巡航時のエンジン回転数も高すぎず、エンジンの振動も少ないため、長時間の走行でも疲労が蓄積しにくいです。

私も以前は、SSモデルに憧れた時期もありましたが、実際にCBR650Rのようなミドルクラススポーツを公道で走らせてみると、その十分すぎるほどのパフォーマンスに驚かされます。公道で「もっとパワーが欲しい」と思う場面はほとんどなく、むしろ「これくらいが一番楽しい」と感じるライダーは多いのではないでしょうか。私のような50代のリターンライダーにとっては、安心して気持ち良く走り続けられる、最高の相棒になってくれるはずです。(個人的見解です。)

3-3: サーキットでの走行性能と快適性

CBR650Rは、決してサーキット走行に特化したモデルではありませんが、ライトなスポーツ走行を楽しむ上では十分なポテンシャルを秘めています。

まず、フレームはダイヤモンドフレームを採用しており、適度な剛性としなやかさを両立しています。これは、サーキットでの高速コーナーでも安定した挙動を生み出し、ライダーに安心感を与えてくれます。サスペンションは、SSモデルほど固めではありませんが、公道での快適性を保ちつつ、スポーツ走行にも対応できるバランスに設定されています。

エンジンは、高回転域まで気持ち良く吹け上がり、サーキットのストレートでも十分な加速感を味わえます。もちろん、リッターSSのような「ブッ飛ぶような加速」はありませんが、初心者や中級者がサーキット走行の基本を学ぶには最適なパワーレンジと言えるでしょう。シフトアップ・ダウンもスムーズで、サーキットでのリズムの良い走行をサポートしてくれます。

CBR650Rの最大の利点は、サーキット走行会などに気軽に参加できる敷居の低さと、高い快適性です。SSモデルのように極端な前傾姿勢ではないため、長時間の走行でも体が疲れにくく、集中力を保ちやすいです。また、車両価格もSSに比べて抑えられているため、もしもの転倒時にも精神的なダメージが少ないかもしれません。

つまり、CBR650Rは「サーキットのタイムを極める」ためのバイクではなく、「サーキットで安全に、そして楽しく走る」ためのバイクとして、非常に優れた性能を持っていると言えるでしょう。リターンライダーで、これからサーキット走行にも挑戦してみたいと考えている方には、特におすすめできる一台です。


4: ポジションと操作性:前傾姿勢が引き起こす課題

4-1: 前傾ポジションの魅力ときつさ

CBR650Rはフルカウルのスポーツバイクですが、そのライディングポジションは、CBR1000RR-Rなどの純粋なSSモデルと比べると、比較的アップライトです。しかし、ネイキッドやツアラーと比較すれば、やはり前傾姿勢であることには変わりありません。この前傾ポジションには、魅力と同時に、私たち50代のリターンライダーにとって課題となる点もあります。

魅力としては、まずスポーティな雰囲気が挙げられます。バイクと一体になるような感覚は、スポーツ走行の醍醐味ですよね。前傾姿勢は、高速走行時の風圧を軽減し、空気抵抗を減らす効果もあります。また、フロントタイヤへの荷重がかけやすくなるため、ワインディングでのコーナリングなど、積極的にバイクをコントロールしたい場面では非常に有利です。バイクに乗っている!という実感が得られるのは、このポジションの大きな魅力でしょう。

一方、きつさも正直なところあります。特に、慣れないうちは手首や腰、首への負担を感じやすいかもしれません。街中での低速走行や信号待ちでは、上半身の重さが腕に集中しがちです。また、長時間同じ姿勢を保つことで、お尻が痛くなることもあります。

しかし、CBR650Rの前傾は、SSほど極端ではないため、慣れればそれほど大きな問題にはならないはずです。むしろ、適度な前傾が、私たちに「バイクに乗っている感」と「走りを楽しんでいる感」を与えてくれるでしょう。もし不安があれば、試乗してご自身の体で確かめてみるのが一番です。

4-2: ロングツーリングでの快適さと疲労感

CBR650Rのライディングポジションは、ロングツーリングにおいて高い快適性と、適度な疲労感をもたらします。

まず、快適さの面では、フルカウルによる高い防風効果が挙げられます。高速道路を長時間走行しても、体に当たる風圧が少なく、体力の消耗を抑えられます。これは、ネイキッドモデルでは味わえない大きなメリットです。また、エンジンの振動も少なく、シートも適度なクッション性があるため、お尻が極端に痛くなることも少ないでしょう。

一方で、やはりスポーツバイクであるため、ネイキッドや大型ツアラーのような「椅子に座っているような楽な姿勢」ではありません。そのため、長距離を走ると、どうしても手首や腰、首に疲労が蓄積してくることがあります。特に、普段あまり運動をしていない方や、首や腰に持病がある方は、休憩をこまめにとったり、ライディングフォームを見直したりといった工夫が必要になるかもしれません。

私の経験からすると、CBR650Rは1日に300km〜400km程度のツーリングであれば、十分に快適に楽しめるバイクです。(個人的見解です。)それ以上の距離を走る場合は、休憩を多めにとる、体をほぐすストレッチをする、あるいはタンクバッグに寄りかかれるようにするといった対策で、疲労を軽減できます。決してロングツーリングが苦手なバイクではありませんので、ご安心ください。

4-3: 街乗りでの取り回しとユーザーの評価

CBR650Rの街乗りでの取り回しは、その軽快さと扱いやすさが特徴です。

車両重量は200kg台前半と、ミドルクラスのフルカウルモデルとしては平均的です。しかし、重心が比較的低く、ハンドル切れ角も十分確保されているため、狭い路地でのUターンや、駐車場での取り回しなど、低速域での操作性は非常に良好です。私のようなリターンライダーにとっても、不安なく扱えるレベルだと感じました。

エンジンも、低回転域のトルクが豊かなため、発進や加速がスムーズでギクシャク感がありません。渋滞路でのノロノロ運転も、半クラッチを多用することなく楽にこなせます。信号待ちでの足つきも、シート高が810mm(2024年6月時点)と、日本人平均身長であれば不安を感じることは少ないでしょう。私も身長170cmですが、両足のつま先がしっかりと着くので、不安なく停まることができています。

実際のユーザーレビューでも、「街乗りが苦にならない」「普段使いにも最適」といった声が多く見られます。SSモデルのように「街中では乗りにくい」と感じることはほとんどないはずです。通勤・通学から週末のちょっとした買い物まで、日常生活の足としても十分に活躍してくれるでしょう。

CBR650Rは、スポーツバイクとしての魅力を持ちながらも、街乗りでの実用性も高く、非常にバランスの取れた一台と言えます。リターンライダーが日々の生活にバイクを溶け込ませたいと考えるなら、CBR650Rはきっとあなたの期待に応えてくれるはずです。


5: 燃費や排気量から見るコストパフォーマンス

5-1: 燃費性能とリッター当たりの走行距離

バイクを長く楽しむ上で、気になるのが燃費性能ですよね。CBR650Rの燃費は、その排気量と性能を考えると、非常に優秀な部類に入ると言えるでしょう。

メーカー公称値としては、WMTCモードで20.5km/Lとなっています。これはあくまでテスト値ですが、実際のオーナーの声や私の経験からすると、街乗りで18km/L〜20km/L、ツーリングで22km/L〜25km/L程度の実燃費を出すことが可能です。高速道路での巡航をメインにすれば、さらに伸びることもあります。

同じミドルクラスのSSモデルや、リッタークラスのバイクと比較すると、CBR650Rの燃費は非常に優れています。例えば、1回給油で250km〜350km程度の走行が可能なので、ロングツーリングでも給油の回数を減らすことができ、ストレスなく走りに集中できます。

ガソリン価格が高騰している昨今、この燃費の良さは、バイク維持費を抑える上で非常に大きなメリットとなります。週末のツーリングや通勤でバイクを使う頻度が高い方にとって、CBR650Rの燃費性能は、経済的な負担を軽減し、より長くバイクライフを続けるための大きな助けとなるでしょう。

5-2: 排気量とクラスのバランス

CBR650Rの排気量648ccは、ミドルクラスに位置付けられます。この排気量が、パワーと扱いやすさ、そしてコストのバランスにおいて、非常に優れていると言えるでしょう。

リッタークラスのバイクは、確かに圧倒的なパワーを持っていますが、公道でその性能をフルに引き出すことはまずありませんし、車体も大きく重いため、取り回しに神経を使います。また、税金や保険料といった維持費も高くなりがちです。

一方、400ccクラス以下のバイクは、街乗りや取り回しは非常に楽ですが、高速道路での長距離移動や、タンデム(二人乗り)の際に、もう少しパワーが欲しいと感じる場面があるかもしれません。

CBR650Rの648ccという排気量は、まさにその中間に位置し、**「過不足なく楽しめる」**という絶妙なバランスを持っています。十分なパワーで高速道路を快適に走行でき、ワインディングでもストレスなく加速を楽しめます。それでいて、リッタークラスほどの威圧感や重さがないため、街中での取り回しも苦になりません。

さらに、車検や税金といった維持費も、リッタークラスに比べて抑えられます。まさに、私たち50代のリターンライダーにとって、経済的な負担を抑えつつ、満足度の高いバイクライフを実現できる、最適なクラスのバイクと言えるでしょう。

5-3: 経済性から評価する魅力と課題

CBR650Rを経済性の観点から評価すると、その総合的なコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

まず、新車価格は、リッタークラスのSSやツアラーと比較すると、比較的リーズナブルに設定されています。2024年6月現在の新車価格は、約108万円(税込)です。これは、本格的なスポーツバイクとしては、十分に魅力的な価格帯と言えるでしょう。

次に、前述の燃費の良さが挙げられます。日々のガソリン代は、バイクライフの維持費において大きな割合を占めますから、燃費が良いことは長期的に見ても大きなメリットです。

また、消耗品のコストも、リッターSSに比べて抑えられる傾向にあります。タイヤやブレーキパッドなどの部品は、排気量が小さい分、サイズも小さく、価格も手頃なことが多いです。任意保険料も、排気量が小さければ比較的安価に抑えられます。

ただし、課題がないわけではありません。CBR650Rに限らず、バイク全般に言えることですが、車検費用定期メンテナンス費用は、車に比べて頻度が高く、それなりの出費となります。また、万が一の立ちごけや事故による修理費用も考慮しておく必要があります。

しかし、これらの課題はCBR650Rに限ったことではなく、バイクを所有する上で共通のものです。総合的に見れば、CBR650Rは初期投資から維持費まで、経済的に無理なく、しかし十分に満足度の高いバイクライフを実現できる、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。


6: 中古市場と新車価格の魅力と現状

6-1: 中古価格の相場と位置付け

CBR650Rは、中古市場でも比較的安定した人気を保っています。もし新車価格に少し抵抗があるなら、中古車を視野に入れるのも賢い選択ですよ。

CBR650Rの中古車価格の相場は、年式や走行距離、車両の状態、カスタムの有無によって大きく変動しますが、おおよそ70万円〜95万円程度で推移していることが多いです。(情報が古い場合があります。最新情報はGoobikeやWebikeなどのバイク情報サイトでご確認ください。)

中古市場でのCBR650Rの立ち位置としては、高い人気を誇るSSモデルや、逆に希少価値の高い絶版車ほど高騰することはありませんが、その堅実な人気と高い実用性から、極端に値崩れすることもない、という安定した状態と言えるでしょう。走行距離が少なめだったり、高年式で状態の良い車両であれば、新車に近い価格で取引されることもあります。

中古車を選ぶ際のポイントは、やはり車両の状態前オーナーの扱い方です。可能であれば、信頼できるバイクショップで現車確認を行い、エンジン音や外装の状態、消耗品の減り具合などをしっかりとチェックしましょう。また、定期点検記録簿が残っている車両であれば、より安心して購入できます。

賢く中古車を選べば、新車よりもぐっと抑えた予算で、CBR650Rという素晴らしいバイクを手に入れることができますよ。

6-2: レッドバロンなど販売店の情報と人気状況

CBR650Rの中古車を探すなら、レッドバロン2りんかんナップスといった大手バイク用品店や、地元の信頼できるバイクショップが主な選択肢になります。

レッドバロンは、全国に店舗を展開しているため、中古車の在庫が豊富で、希望のCBR650Rが見つかる可能性が高いです。独自の整備保証制度やロードサービスなど、購入後のサポートも充実している点が魅力です。また、遠方の店舗の車両でも、最寄りの店舗に取り寄せてくれるサービスもあります。

2りんかんナップスといった用品店でも、中古車販売を行っている店舗があります。これらの店舗は、カスタムパーツや用品も豊富に揃っているため、バイク購入と同時にヘルメットやウェア、カスタムパーツなどを選ぶこともできます。

現状の人気状況としては、特にSNSなどでの爆発的な話題性はないものの、前述の通り、実用性とデザインのバランスの良さから、中古市場でもコンスタントに需要があります。特に、リターンライダーや、初めてのミドルクラススポーツバイクとして検討する層からの引き合いは強い傾向にあります。

販売店のスタッフに直接話を聞いてみるのも良い方法です。彼らは日頃から多くのライダーと接しているので、CBR650Rの実際の人気状況や、購入者の声、おすすめの年式やグレードなど、インターネットでは得られない貴重な情報を教えてくれるかもしれません。ぜひ積極的に質問してみてください。

6-3: 新車購入での選択肢と満足度

「やっぱり新車で気持ち良くスタートしたい!」と考えているあなたには、CBR650Rの新車購入も非常に魅力的な選択肢です。

新車で購入する最大のメリットは、やはり最新モデルを最高の状態で手に入れられることです。誰も乗っていない真新しいバイクに乗る喜びは、何物にも代えがたいものがありますよね。メーカー保証も満額適用されるため、購入後の故障リスクを気にすることなく、安心してバイクライフをスタートできます。

また、新車であれば、カラーバリエーションやオプションパーツを自由に選べるのも大きな魅力です。自分の好みに合わせて、理想の一台を作り上げることができます。ホンダの正規ディーラーであれば、購入後のメンテナンスサポートも充実しており、安心して任せることができます。

CBR650Rの新車価格は、前述の通り約108万円(税込)と、ミドルクラスのスポーツバイクとしては標準的です。もちろん、安価ではありませんが、その性能やデザイン、ホンダの信頼性を考えると、価格以上の満足度が得られるはずです。(個人的見解です。)

「不人気」という一部の声に惑わされず、CBR650Rの持つ本来の価値を見極めれば、新車で購入しても決して後悔することはないでしょう。むしろ、長く付き合える最高の相棒として、あなたのバイクライフを豊かにしてくれるはずです。


7: ライディングとパワー:不満と魅力の両面

7-1: フルパワー化の可能性と影響

CBR650Rのパワーについて、「もっとパワーが欲しい」と感じる一部のライダーがいるのは事実です。特に、海外仕様のCBR650Rは国内仕様よりも高出力であり、この海外仕様のパワーに近づけることを「フルパワー化」と呼びます。

フルパワー化は、主にECU(エンジンコントロールユニット)の書き換えや、吸排気系の変更(マフラー交換など)によって行われます。これにより、エンジンの持つ本来の性能を引き出し、より高回転域での伸びや、絶対的な加速力を向上させることが可能です。もしあなたがサーキット走行を本格的に楽しみたい、あるいは「もっと刺激が欲しい!」と感じるなら、フルパワー化は魅力的な選択肢となるでしょう。

しかし、フルパワー化には注意点もあります。

  • 費用がかかる: ECU書き換えやパーツ代、工賃など、それなりの費用が発生します。
  • 公道での使用: 一般公道では、フルパワー化した性能をフルに発揮できる場面はほとんどありません。むしろ、扱いにくく感じる可能性もあります。
  • 保証の問題: フルパワー化を行うと、メーカー保証の対象外となる可能性があります。また、車検に通らなくなる可能性もあるため、信頼できるショップと相談しながら慎重に行う必要があります。
  • 乗りやすさの変化: パワーが増えることで、エンジンの特性がピーキーになり、低回転域での扱いやすさが損なわれる可能性もあります。

私たち50代のリターンライダーにとっては、まずは国内仕様のCBR650Rのノーマル状態でその性能を十分に味わい、物足りなさを感じるようになってからフルパワー化を検討する、というのが現実的で賢明なアプローチではないでしょうか。

7-2: パワー不足の評価とその改善策

CBR650Rが「パワー不足」と評価されることがあるのは、主にリッタークラスのSSモデルや、海外仕様のCBR650Rと比較した際に言われることが多いです。国内仕様の最高出力95PSという数字だけを見ると、物足りなく感じるかもしれませんが、これはあくまで絶対的な数値であって、公道での実用性とは少し異なります。

前述したように、CBR650Rは低・中回転域のトルクが豊富で、公道で多用する回転域では十分なパワーを発揮します。法定速度内で走る分には、パワー不足を感じることはまずありません。むしろ、持て余すことのないパワーが、私たちライダーに安心感と余裕を与えてくれます。

もし、あなたが「もう少しパンチが欲しいな」と感じる場合の改善策としては、フルパワー化の他にもいくつか方法があります。

  • マフラー交換: アフターパーツのマフラーに交換することで、排気効率が向上し、音質も変化して、体感的なパワーアップを感じることができます。ただし、音量規制や車検への適合に注意が必要です。
  • サブコン(補助コンピューター)の導入: ECUを書き換えるほど大掛かりではないものの、燃料噴射量などを調整することで、エンジンの特性を変化させ、パワーやレスポンスを向上させることができます。
  • スプロケット交換: スプロケットの丁数を変更することで、加速重視にしたり、高速巡航重視にしたりと、ギア比を調整し、乗り味を変えることができます。

これらの改善策は、CBR650Rの持つ「ちょうど良い」バランスを崩さずに、あなたの好みに合わせて調整できるものです。まずはノーマルで乗り慣れてから、必要に応じて検討してみるのが良いでしょう。

7-3: リターンライダーや初心者への適正

CBR650Rは、私たち50代のリターンライダーや、初めてのミドルクラススポーツバイクを選ぶ初心者の方にとって、非常に高い適性を持っています。

その理由は、なんと言っても「扱いやすさ」と「安心感」にあります。

  • スムーズなエンジン特性: 低回転域からトルクが豊かで、ピーキーさがなく、ギクシャクせずにスムーズに発進・加速できます。これは、長年のブランクがあるリターンライダーにとって、非常に大きな安心材料となるでしょう。
  • 無理のないライディングポジション: フルカウルながらも比較的アップライトなポジションなので、SSのような極端な前傾姿勢による体への負担が少なく、長時間の走行でも疲れにくいです。
  • 適度な車体サイズと重量: 大きすぎず重すぎず、街中での取り回しも良好です。取り回しに不安を感じるリターンライダーでも、すぐに慣れることができるはずです。
  • 高い信頼性: ホンダ車ならではの高い品質と信頼性は、故障のリスクを軽減し、安心してバイクライフを楽しめる基盤となります。

「パワー不足」という評価は、SSの絶対的な速さを求める層の意見であり、公道での実用性や快適性を重視する私たちには当てはまりません。むしろ、CBR650Rの「ちょうど良いパワー」は、安心して運転技術を再習得し、バイクの楽しさを再発見するための最適なパートナーとなるでしょう。

CBR650Rは、過激すぎず、しかし十分にスポーティで、長く付き合えるバイクを探しているリターンライダーに、自信を持っておすすめできる一台です。


8: CBR650Rとライバル車の比較:バイク選びの判断ポイント

8-1: ミドルクラスでの位置付けと競合車

CBR650Rは、排気量648ccという独自のポジションで、日本のミドルクラススポーツバイク市場において、**「バランスの取れた優等生」**という位置付けにあります。SSモデルのように尖った性能を追求するのではなく、幅広いシーンでの使いやすさとスポーツ性能を両立している点が特徴です。

主な競合車としては、以下のようなモデルが挙げられます。

  • ヤマハ YZF-R7: 並列2気筒エンジンを搭載し、CBR650Rよりもスポーツ走行に特化したキャラクター。軽量でスリムな車体と、サーキットでの扱いやすさが魅力。
  • カワサキ Ninja 650: 並列2気筒エンジンで、ツアラー要素が強いモデル。CBR650Rよりもさらにアップライトなポジションで、長距離移動の快適性が高い。
  • スズキ GSX-8R: 新開発の並列2気筒エンジンを搭載した最新モデル。アグレッシブなデザインと、軽快な走りが特徴。
  • ホンダ CB650R: CBR650Rのネイキッド版。エンジンは共通で、よりアップライトなポジションとクラシックなデザインが魅力。

これらの競合車と比較すると、CBR650Rは「直列4気筒エンジン」という点が大きな差別化ポイントとなります。直4エンジンのスムーズな吹け上がりや、独特の排気音は、多くのライダーにとって魅力です。また、デザインも、SSモデルのような過激さはないものの、洗練されたホンダらしいスポーツスタイルを確立しています。

バイク選びの判断ポイントとしては、あなたが「何を一番重視するか」です。純粋なスポーツ性能ならYZF-R7やGSX-8R、長距離の快適性ならNinja 650やCBR650R、そしてスタイルと扱いやすさならCB650Rも選択肢に入ってきます。CBR650Rは、これらの要素を高いレベルでバランスさせているため、「これ一台で何でもこなしたい」と考えるリターンライダーには、非常に適した選択肢と言えるでしょう。

8-2: SSやツアラーとの違い

CBR650Rを検討する際、SS(スーパースポーツ)モデルや本格的なツアラーモデルとの違いを理解しておくことも重要です。

まず、SSモデル(例: CBR1000RR-R、YZF-R1など)との違いです。

  • CBR650R: 公道での扱いやすさを重視したミドルクラススポーツ。エンジンは低・中回転域のトルクが豊富で、スムーズな特性。ライディングポジションも比較的アップライト。日常使いからツーリング、ライトなスポーツ走行までこなせる。
  • SSモデル: サーキットでの速さを追求したハイパフォーマンスモデル。エンジンは高回転型でピーキーな特性。ライディングポジションは極端な前傾姿勢。電子制御も高度。公道での扱いやすさよりも、限界性能を重視。

次に、本格的なツアラーモデル(例: Honda NT1100、Kawasaki Versys 650など)との違いです。

  • CBR650R: スポーツ性能も持つツアラー寄りのスポーツバイク。適度な防風効果と、長距離でも疲れにくいポジション。荷物の積載性はある程度限られる。
  • ツアラーモデル: 長距離移動の快適性を最優先にしたモデル。大型カウルによる高い防風性、快適なライディングポジション、豊富な積載スペース(パニアケースなど)。スポーツ性はCBR650Rよりも控えめな場合が多い。

CBR650Rは、SSのようなアグレッシブなスタイルを持ちながら、ツアラーのような快適性も兼ね備えているため、両方の良いとこ取りをしたようなモデルと言えます。もしあなたが「バリバリのSSはちょっときついけど、スポーティな見た目は捨てがたい」「ロングツーリングもしたいけど、週末のワインディングも楽しみたい」と考えるなら、CBR650Rはまさにあなたのためのバイクでしょう。

8-3: ホンダらしさと他メーカーとの比較

CBR650Rを通じて感じるのは、やはり「ホンダらしさ」です。その特徴は、以下の点に集約されます。

  • 高い品質と信頼性: ホンダ車は、エンジンから各部品に至るまで、非常に高い品質と耐久性を誇ります。これは、長年のバイク製造で培われた技術力の賜物であり、安心して長く乗り続けられるという大きなメリットです。私たちリターンライダーにとっては、故障の心配が少ないことは、何よりもありがたいことですよね。
  • 乗りやすさ、扱いやすさ: ホンダのバイクは、初心者からベテランまで、どんなライダーにも「乗りやすい」と感じさせるセッティングがされています。CBR650Rもその例外ではなく、癖のないエンジン特性や、素直なハンドリングは、乗る人を選びません。
  • バランスの取れた性能: 特定の性能に特化するのではなく、様々な要素を高次元でバランスさせるのがホンダの得意とするところです。CBR650Rも、スポーツ性能、ツーリング性能、街乗りでの実用性、そして経済性まで、全てにおいて高いバランスを実現しています。

他メーカーと比較すると、ヤマハは「人機官能」をコンセプトに、ライダーがバイクを操る楽しさを追求する傾向が強いです。カワサキは「漢カワサキ」と言われるように、尖った個性や力強さを前面に出すモデルが多いです。スズキは、シンプルで堅実な作りと、独特の切れ味を持つエンジンが特徴です。

CBR650Rは、これらの個性の強いメーカーとは異なり、「誰が乗っても気持ち良く、安心して楽しめる」という、ホンダならではの哲学が凝縮された一台と言えるでしょう。派手さはないかもしれませんが、長く付き合えば付き合うほど、その「良さ」がじわじわと伝わってくる、そんな魅力を持ったバイクです。


9: CBR650Rのユーザー評価とリアルな声

9-1: 印象やレビューでのポイント

CBR650Rのユーザー評価やレビューを見てみると、多くのライダーが共通して挙げているポイントがいくつかあります。

最も多いのが、やはり「直列4気筒エンジンのスムーズさと、心地よいサウンド」に関する高評価です。特に、6000rpmあたりから始まる伸びやかな加速感と、ホンダらしい官能的な排気音は、多くのライダーを魅了しています。「飽きの来ないエンジン」「ずっと乗っていたくなる」といった声もよく聞かれます。

次に、「公道での扱いやすさ」です。SSのようなピーキーさがなく、低速から力強いトルクが出ること、そして比較的アップライトなポジションが、「街乗りからツーリングまでストレスなくこなせる」と高く評価されています。リターンライダーからは、「昔のSSのような辛さがなく、気軽に楽しめる」という声も聞かれます。

デザインに関しては、「ホンダらしい洗練されたデザイン」「高級感がある」といった肯定的な意見が多いです。特に、エキゾーストパイプの美しさや、LEDライトのデザインを評価する声が目立ちます。

一方で、一部には「電子制御が少ない」(トラクションコントロールやクイックシフターなどが他社の同クラスに比べて標準装備されていない場合がある)といった意見や、「SSほど尖った性能ではない」という、まさに「不人気」と結びつけられるような声も散見されます。しかし、これらの意見は、CBR650Rが目指すコンセプトからすれば、ある意味で当然の評価とも言えるでしょう。

全体的には、CBR650Rは「バランスが取れていて、誰にでも長く楽しめる優等生」というポジティブな評価が主流です。

9-2: 実際のユーザーからの不満と対応策

CBR650Rの実際のユーザーからの声には、いくつかの「不満点」も存在します。しかし、それらの多くは対策可能であったり、個人の好みの問題であったりすることがほとんどです。

よく聞かれる不満点と、それに対する対応策は以下の通りです。

  • 「クイックシフターが標準装備されていない」
    • 対応策: 純正オプションまたはアフターパーツとして、クイックシフターを後付けすることが可能です。これを取り付けることで、シフトアップ・ダウン時のクラッチ操作が不要になり、よりスムーズでスポーティな走行が楽しめます。
  • 「トラクションコントロールが簡易的、または非搭載(年式による)」
    • 対応策: 最新モデルではホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC)が搭載されていますが、より高性能な電子制御を求める場合は、アフターパーツでの対応は難しいでしょう。しかし、公道で安全に走る上では、基本的な制御で十分対応可能です。
  • 「荷物の積載性が低い」
    • 対応策: フルカウルスポーツバイクの宿命とも言えますが、リアシートバッグやタンクバッグ、サイドバッグなどの積載用バッグを装着することで、ツーリング時の荷物積載量を増やすことができます。キャンプツーリングなどを頻繁にする場合は、リアキャリアの装着も有効です。
  • 「シートが硬い」または「長距離で尻が痛くなる」
    • 対応策: アフターパーツのコンフォートシートに交換したり、ゲルザブなどのクッションを敷いたりすることで、着座姿勢の快適性を向上させることができます。

これらの不満点は、CBR650Rのコンセプトである「バランスの良さ」とトレードオフの関係にあるものや、後付けで解決できるものがほとんどです。ユーザーのリアルな声を知ることは、購入後のギャップを減らす上で非常に役立ちます。

9-3: 運転初心者にとっての評価ポイント

CBR650Rは、運転初心者や、私のようなリターンライダーにとって、非常に優れた選択肢となるでしょう。その評価ポイントを改めてまとめると、以下のようになります。

  1. 圧倒的な「乗りやすさ」:
    • 直列4気筒エンジンのスムーズさ: 低回転から粘り強く、発進や低速でのギクシャク感が少ないため、エンストの心配が少なく、安心して操作できます。
    • 素直なハンドリング: ニュートラルな特性で、思い通りのラインをトレースしやすいです。Uターンなども比較的楽にこなせます。
  2. 安心感のあるライディングポジション:
    • 適度な前傾: SSのような極端な前傾ではないため、視界が確保しやすく、体への負担も少ないです。長時間乗っても疲れにくいのは、私たち世代には非常に重要です。
    • 良好な足つき: シート高が比較的低めなので、信号待ちや停車時に不安を感じにくいです。
  3. 万能性の高さ:
    • 街乗り: 日常使いにも全く問題なく、通勤や買い物にも活躍します。
    • ツーリング: 高速道路での快適性も高く、長距離ツーリングも十分に楽しめます。
    • ワインディング: スポーツ走行も楽しめるポテンシャルがあり、運転技術の向上にも繋がります。
  4. ホンダの信頼性:
    • 故障が少なく、メンテナンスも比較的容易なので、安心して長く乗り続けることができます。

もちろん、初心者だからこそ、いきなり無理な運転は禁物です。CBR650Rの持つ魅力を十分に引き出しつつ、安全運転を心がけて、徐々にバイクに慣れていくことが大切です。CBR650Rは、あなたのバイクライフを確実に、そして楽しくステップアップさせてくれる、最高のパートナーになるでしょう。


私の体験談

筆者の友人談です。「50代を迎えてから再びバイクに乗り始めたリターンライダーのひとりです。最初はネイキッドモデルを候補にしていましたが、やはり「昔憧れていたフルカウルスポーツをもう一度味わいたい」という気持ちが強く、CBR650Rを購入。結果的に、その選択に大満足しています。高速道路での安定感は申し分なく、ワインディングでもストレスなくコーナーを楽しめました。」ただ、長時間のツーリングで腰に違和感を覚えることがあったのは事実との事。
また、Instagramのハッシュタグ「#CBR650R乗りと繋がりたい」をチェックすると、多くの同世代ライダーが「前傾の負担はあるが、慣れてしまえば問題なし」「クラブ活動のように仲間を作ってツーリングに行くと最高」といった投稿をしており、やはり“共に走る仲間”の存在もバイク生活を充実させる大きな要素だと感じました。SNSを通じて情報交換ができる時代だからこそ、お互いのカスタム事例やツーリングレポートを共有できるのは、大いにモチベーションアップにつながります。


CBR650Rを購入する前に知りたい不人気の真相と対応策 まとめ

「CBR650Rは不人気って聞くけど、実際のところどうなの?」というあなたの疑問から始まった今回の記事ですが、いかがでしたでしょうか。50代からのリターンライダーとして、新しい相棒選びに悩むあなたの背中を押すことができたなら幸いです。

CBR650Rが「不人気」と言われる背景には、特定の層からの評価や市場の流行が影響していることが分かりました。しかし、それは決してCBR650Rが劣っているわけではなく、むしろ「万能なバランスの取れた優等生」であることの裏返しだということが、お分かりいただけたかと思います。

その魅力的なデザインは、SS譲りのスポーティさと、ツアラーとしての実用性を両立させ、ホンダらしい高い質感で所有欲を満たしてくれます。エンジン性能も、公道で十二分に楽しめるスムーズで扱いやすい直列4気筒であり、「中途半端」という評価は、公道での真価を見誤ったものだと言えるでしょう。

ライディングポジションは適度な前傾で、ロングツーリングも快適にこなせ、街乗りでの取り回しも良好です。燃費性能も優秀で、経済性から見ても非常にコストパフォーマンスが高い一台です。新車はもちろん、中古市場でも比較的安定した人気を誇り、予算に合わせて賢く選択できます。

「パワー不足」という声も一部にはありますが、国内仕様でも公道でのパフォーマンスは十分。リターンライダーや初心者にとっては、むしろその「ちょうど良さ」が、安心してバイクの楽しさを再発見するための最適な要素となります。

SSやツアラーとも異なる独自の立ち位置で、「ホンダらしさ」が凝縮されたCBR650R。そのユーザー評価を見ても、多くのライダーがその「乗りやすさ」と「楽しさ」を実感していることが分かります。

あなたにとって、CBR650Rは、再びバイクのある人生を最高に愉しむための、まさに理想のパートナーとなり得るでしょう。さあ、もう一度、風を感じる喜びをCBR650Rと一緒に味わい尽くしませんか?あなたの新しいバイクライフが、素晴らしいものになることを心から願っています!