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はじめに
人生の節目を迎え、もう一度バイクに乗って風を感じたい。そんな思いを抱えている50代の仲間たちに向けて、今回は「バイクの買い方」というテーマで、私の先輩ライダーが経験したこと、感じたこと、そして乗り越えてきたことをお伝えしたいと思います。若い頃とは違い、体力や視力の衰え、家庭や仕事との両立、そして経済的な不安など、バイクを再び手にするには乗り越えなければならないハードルがいくつかありますよね。「昔と今のバイクって、どう違うの？」「免許は再取得しなきゃいけないの？」「どんなバイクを選べばいいんだろう？」「中古車って、どこで買えば安心なの？」たくさんの疑問や不安があるかと思います。このブログでは、そんな皆さんの悩みを一つひとつ丁寧に紐解き、バイクとの新しい人生をスタートさせるための道しるべとなれるよう、具体的な情報を交えながらお伝えしていきます。
Q：昔乗っていたバイクと今のバイク、何が違うの？（進化のポイント）
A：バイク乗りたい熱が再燃して、いざバイクを探し始めたときに驚いたのは、昔と比べてバイクがものすごく進化していたことでした。
昔はドラムブレーキが主流だったけど、今はほとんどの車種にABS（アンチロック・ブレーキ・システム）が標準装備されているんだ。これのおかげで、雨の日でも安心してブレーキをかけられるし、急ブレーキでの転倒リスクもかなり減ったよ。それに、昔は冬の朝にエンジンをかけるのに苦労したけど、今はフューエルインジェクション（FI）のおかげで、セル一発でエンジンがかかる。燃費も良くなったし、排ガスもクリーンになっているんだって。
さらに驚いたのは、電子制御技術だね。トラクションコントロール（TCS）やライディングモードなんて、昔はレーシングマシンにしかついてないような機能が、今じゃ普通のバイクにもついてるんだ。特にTCSは、急加速したときに後輪が滑るのを防いでくれるから、昔のようにスロットルを開けすぎて「ヒヤッ」とすることが減った。これらの進化は、体力や反射神経が昔ほどではない50代の私たちには、本当にありがたいことだと感じたよ。
Q：体力に自信がないんだけど、どんなバイクを選べばいいの？
A：久しぶりにバイクに乗ろうとすると、若い頃と同じように乗れるか不安になるよね。僕も最初はそうだった。だから、バイク選びで一番重視したのは、「足つき」と「車重」だったよ。
バイクショップで色々なバイクに跨ってみたんだけど、やっぱり足がしっかり地面につくと安心感が全然違う。お店の人に聞いたら、「シート高」だけでなく、「シートの幅」も足つきに影響するって教えてくれたよ。それに、バイクを押したり引いたりする取り回しのことを考えると、車重が軽いバイクは絶対におすすめだね。
色々なバイクを試した結果、僕はクルーザータイプのバイクに決めたよ。クルーザーは重心が低くて足つきがいいし、ゆったりとしたライディングポジションで乗れるから、長距離ツーリングでも疲れにくいんだ。もし昔乗っていたバイクがネイキッドだったなら、最近流行りのネオレトロやストリートファイターと呼ばれるモデルも良いかもしれない。昔ながらのスタイルと最新技術が融合していて、すごく魅力的だよ。
バイク選びは、やっぱり実際にバイクに跨ってみるのが一番だね。まずはいくつか気になるモデルをピックアップして、お店で試してみるのがいいと思う。
Q：新車と中古車、どっちがいいの？
A：僕も新車と中古車でかなり悩んだよ。それぞれのメリット・デメリットがあるから、自分の予算や使い方に合わせて選ぶのが一番だね。
新車のメリットは、何と言っても安心感。誰も乗っていない真新しいバイクに乗れるのは最高だし、メーカー保証もついているから、万が一の故障でも安心できる。最新の技術が詰まっているのも魅力だね。
一方、中古車のメリットは、手頃な価格で買えること。予算を抑えられるし、生産が終了した昔のモデルから選べるのも魅力的だ。
僕の場合は、「せっかくもう一度バイクに乗るなら、最新の技術を体験してみたい！」という思いが強かったから、新車を買うことに決めたんだ。でも、もし予算が厳しければ、信頼できるバイクショップで中古車を探すという選択肢も十分アリだと思うよ。中古車を買うときは、販売店の評判や、車両のコンディション、保証内容をしっかり確認することが大切だね。インターネットの口コミなども参考になるよ。
Q：バイクの購入にかかる費用って、車両代だけじゃないの？
A：そうなんだよ、これが一番注意しなきゃいけないポイントかもしれない。僕も最初は車両代だけ考えていたんだけど、実際は車両代以外にもたくさんの費用がかかるんだ。
まず、購入時にかかるのが、ナンバープレートの登録手続きや納車前の整備にかかる「登録・納車整備費用」。それから、加入が義務付けられている「自賠責保険料」や「重量税」。さらに、万が一の事故に備えるための「任意保険料」も必要だ。任意保険は年齢によって保険料が大きく変わるから、事前に見積もりを取っておくのがおすすめだね。
それに、忘れてはいけないのが購入後の維持費。ガソリン代や、オイル交換、タイヤ交換などのメンテナンス費用。250cc超のバイクは2年に一度の車検も必要になる。これらの費用を考えると、バイクの購入予算は、車両代だけでなく、諸費用や維持費まで含めて計画的に立てる必要があると痛感したよ。
Q：バイクを買うお店はどうやって選べばいいの？
A：お店選びは、その後のバイクライフを左右するくらい大切だよ。僕の場合、リターンを決意したときにまず向かったのは、昔から知っていた地元の小さなバイクショップだった。
お店の人は、僕の年齢や体力、そして「ゆったりと景色を愉しみたい」という希望を丁寧に聞いてくれて、いくつかのバイクを提案してくれたんだ。その中の一つが、ホンダのRebel 250だった。
「最近リターンライダーの方に人気があるんですよ。足つきが良くて、軽くて扱いやすい。何より、カスタマイズがしやすくて自分好みに育てていくのが愉しいですよ」
そう言われて跨ってみると、足がベッタリ地面について、車重も軽く感じた。昔のバイクのような派手な加速はないけど、トコトコと走るのがとても心地よかった。結局、その店でRebel 250の新車を買うことにしたんだけど、決め手はやっぱりお店の人との信頼関係だったね。
価格だけで決めるのではなく、いくつかの店舗を回って、一番話しやすく、親身になって相談に乗ってくれるお店を見つけるのが良いと思うよ。
Q：昔の運転技術って通用するの？再取得は必要？
A：昔バイクに乗っていた経験があるなら、運転技術は体が覚えているものだよ。でも、ブランクと年齢を重ねたことによる変化を考慮して、慎重になることが大切だね。
まず、免許証の有効期限を確認しよう。期限内であれば、再取得の必要はない。ただ、昔の免許制度では、普通自動二輪免許でも400cc超のバイクに乗れた時代があったから、もし大型バイクに乗りたいなら、自分の免許が大型自動二輪免許になっているか確認しておくと良いよ。
久しぶりにバイクに乗ると、「あれ？こんなに重かったっけ？」と感じるかもしれない。僕もそうだった。だから、いきなり公道に出るのではなく、まずは広い駐車場などで、バイクの取り回しや半クラッチ、スラロームといった基本的な操作を練習することをおすすめする。もし不安が大きいようなら、バイクスクールやライディングレッスンに参加してみるのも良いと思う。プロに教えてもらうことで、自信を取り戻せるよ。
僕もリターンする前に、教習所がやっている「リターンライダー向けの講習会」に参加したんだ。そこで教官に「昔の感覚で急な操作をしないように」とアドバイスされたのが心に残っている。この講習会を通じて、自分の運転技術を過信しないこと、そして安全第一でバイクに乗ることの重要性を再認識したよ。
Q：バイクのカスタマイズ、どこまでできるの？
A：バイクのカスタマイズは、自分だけの特別な一台にできる、バイクライフの大きな楽しみの一つだよね。昔と比べてパーツの種類も格段に増えて、様々なカスタマイズが可能になっているよ。
代表的なものでは、マフラーを交換して音を変えたり、ハンドルやシートを変えて乗りやすさを追求したり、電装系ではETCやUSB電源、グリップヒーターなどを装着して利便性を向上させたりできる。
ただ、カスタマイズにはいくつか注意点がある。特に、250cc超のバイクは車検があるから、カスタムパーツが車検基準に適合しているか確認する必要がある。それに、カスタムの内容によっては、法律に適合しない場合もあるから、不安な場合はプロのメカニックに相談するのが一番だね。
僕もRebel 250を購入してから、少しずつカスタムを楽しんでいるよ。グリップヒーターをつけたり、USB電源をつけたりして、自分好みのバイクに仕上げていくのが本当に楽しいんだ。
Q：リターンライダーがバイクを楽しむための情報源は？
A：今の時代は、昔と比べて情報収集の手段がものすごく増えたね。インターネットやSNSを上手に活用することで、バイクライフをより豊かに、より安全に楽しめるよ。
僕がまず参考にしたのは、YouTubeだった。リターンライダーの体験談や、初心者向けのバイク紹介動画などをたくさん見て、イメージを膨らませたんだ。
そして、購入したRebel 250のオーナーが集まるInstagramのコミュニティに参加した。そこで、「こんなカスタムは車検通るの？」といった疑問や、「このツーリングスポット、おすすめですよ！」といった情報交換をしているよ。同じバイクに乗っている仲間と繋がれるのは、とても心強いね。
ツーリングの計画を立てるときは、地元のバイクショップに立ち寄って、お店の人におすすめの道やお店を聞いたりもする。最新の情報や、リアルな体験談に触れることで、バイクに乗る楽しみはさらに広がるよ。ぜひ、積極的に情報収集してみてほしい。
まとめ
今回は、僕がもう一度バイクに乗ることを決めてから、実際にバイクを購入するまでの経験を話させてもらったよ。
昔と比べて技術も環境も大きく変わっているけど、だからこそ、今の時代だからこそのバイクライフを、私たちは楽しむことができるんだ。
- バイク選びは、足つきや車重を重視して、ご自身の体力に合ったものを選ぶ。
- 新車と中古車は、予算と安心感のバランスで決める。
- 費用は、車両本体価格だけでなく、諸費用や維持費まで含めて計画的に考える。
- お店選びは、信頼できる担当者との出会いを大切にする。
- 運転技術は、焦らず練習して感覚を取り戻す。
この話が、君のバイクライフ再開の一歩を踏み出すきっかけになれば、これ以上嬉しいことはないね。
バイクに乗るということは、単に移動手段を得るということだけじゃない。それは、風を感じ、景色を五感で楽しみ、新しい出会いを経験する、人生を豊かにするための冒険だよ。
さあ、一緒に最高のバイクライフを始めようじゃないか！